行人徒然

行人【MAILHOME

やばい夢
2001年02月05日(月)

 連続で見ました。

最初の夢

 海を親戚の人たちと、船で陸に向かっていました。空はよく晴れていて、埠頭が見えます。しかし船は、隣の海水浴場の砂浜に乗り上げて止まりました。船から降りると、あんなに大きかった船はみすぼらしい小船で、もう一度中に入って船倉に下りると、外の景色が見えました。
 砂浜はあまり広くなく、波打ち際すぐに海の家が建っています。波はとても荒く、すぐそこで2メートルくらいの大波が立っているにもかかわらず、みんなは陽気にはしゃぎ、遊んでいます。砕ける波も、そんなに押し寄せる事はありません。やってきたはずの岸は、まるでホリゾント(舞台などの一番奥にある背景用の白い幕。空の色を写す時に使用されることが多い)の空のように狭く、嘘のような感じでした。
 しばらく各務は海を見ていましたが、急に街の方へ足を向けました。海の家の向こうは舗装された道路で、その向こうには高層マンションが立ち並んでいます。親戚の人たちと一緒に道路に出る直前、何気なくふりかえっって驚きました。
 津波が来ます。
 2メートルの波はどんどん押し寄せ、波頭の向こうにはさらに大きな波が見えます。まるで空に上る階段のように大きな波が押し寄せてくる。砂浜に海水はなく、それに気付かない人たちは向こうの方に行ってしまった波打ち際でまだ遊んでいます。なのに、来るはずのないアスファルトの傍まで、砕けた波が薄い幕のように足元を洗っています。
 海に背を向けて走りました。街の中に行けば助かる。あのマンションの、せめて五階まで行けば大丈夫だ。
 その足元を、波が洗い始めました・・・・


二日目の夢

 初夏。バス通りを各務は一人で歩いています。お墓参りにいくのです。車が各務の横をすり抜けていくけど、排気ガスは感じません。
 お墓は身内のものではありません。各務が尊敬している・・・(不明)のお墓なのです。
 道路の右側は畑で、左側は少し土手上に盛り上がった土くれに、雑草が背丈以上に伸びていました。
 ひまわりの咲いているあぜ道を曲がって、家の横を通り抜け、川沿いに細い道を歩き、橋を渡って向こう岸のお墓へ行き、祈りました。土手の途中にあるそのお墓は、ちょっと不安定な感じなので、少し気をつけないといけませんでした。川沿いの道は、転落防止なのか、背丈以上に高い金網がありました。川幅は10メートルくらいでしょうか。もう少しあったかもしれません。そこらへんにある、生活用水路のような、でも湖岸工事のされていない川です。
 各務は再びバス通りを歩いています。さっきのお墓参りから、少し経った日で、名倉と一緒でした。名倉は各務がバスを使わないことに腹を立てていましたが、各務は気にしていません。少ししおれたひまわりの角を曲がって、新築工事のすんだ家につきました。この前は通り過ぎた家です。この横から川沿いの道に入るはずでしたが、そこへ通じる道は金網の扉で閉めてあり、カギがかかっていました。この前の大雨で川が氾濫し、道が崩れたのです。(どうやら2回目の墓参りの前日に、大雨があったと夢のなかの各務は記憶していました)
 新築された家は、父方の叔母夫婦の家でした。祖父母と叔母夫婦が、まだ家具も入っていない家で私たちを迎えてくれ、裏庭の風景になるはずだった荒れた川を窓から見せてくれました。
 草で緑色だった向こう岸の土手ははげて土が剥き出し。川の水も茶色くにごり、倍近く膨れ上がった川は激しく流れていました。にもかかわらず、なぜか子供たちは川遊びをしています。
 土手の上には、この前は気付かなかった高い金網があり、放置されたショベルカーが一機。ならされたその工事現場の向こうに、山と森が見えました。破れた金網から、子供たちは侵入しているようでした。
 墓参りに行きたいから、金網を開けてくれないか。
 そういうと叔母は首を振りました。雨でお墓は流れてしまった。道も流されたし、橋もいつ崩れるかわからない。絶対にあの門を開けるわけには行かない。
 しばらくして、あきらめた各務は、道を引き返し、名倉と一緒に駅前に服を見に行きました。バレンタインを意識したような内装の店で、すっかり飽きた各務を尻目に名倉は洋服を探し、試着室へ。しかし、結局服を買うことはなく、石畳の道路に出ているしゃれた屋台の肉まんをほおばる名倉。あたしはそんな彼女を背に、坂の下へ歩いていく・・・


 さて。こんな感じです。例によって分析して占ってみると、嫌な結果が出ました。

最初の夢。
 おもなキーワードは「船」「海」「津波」
 人生の転機に当り、重大な決断を迫られているにもかかわらず、それは悪い方向へと進んでいくでしょう。

二つ目の夢
 おもなキーワードは「墓」「川(雨の前)」「川(変化のあと)」「橋」「工事現場」「買い物」「友人」
 結婚を真剣に考えているにもかかわらず、それは不可能な状態になっている。また、他人に迷惑をかけていることに気付いているかどうかが疑わしい。他人のことを考えず、自分勝手に行動をしている可能性が高い。忍耐力、注意力、持久力、観察力が欠けている。
 しかし、他人の意見を取り入れれば明るい未来がくるかもしれないが・・・?

 つまりですね。
 結婚したいと思っているのに、そのチャンスを逃しただけでなく、この先当分そういうことは起こらないだろう。逃した原因は、己のワガママのせいだ。
 ということなんですね、簡単に言うと。嫌な未来だ。
 でも、そのチャンスって・・・・相手もいないのに、チャンスもくそもあるか!って思っちゃうけど、これはいつ来るかわからない未来を指しているので、このままの生活を続けていると、きっとそういうことがあるのかもしれません。

 未来は変えるためにある。甘んじるためにあるのではない。

 かつて尊敬していたY2が、そう言った言葉をまだあたしは忘れてない。



BACK   NEXT
目次ページ