中学校時代の友人に、何年かぶりに会いました。この時代は私にとってある意味最悪に近い時代でしたが、この時代がなければ今の私はなかったという、そういう意味では大変貴重な時代です。そして、その時代唯一の友人に、今日は会ってきました。 きっかけは本当に些細なことで、どうして私達が仲良くなったのかもわからないし、今日、何で会う事になったのかさえ定かではありません。でも、とても楽しみにしていたことだけは確かでした。 地元の、彼女がお気に入りだというパスタレストランで、私達はコース料理を食べ、4時間かけてワインを一本あけ、さらにその後30分も立ち話をしても、会話は尽きることなく、時間の不足を感じます。 会話なんて他愛もないもので、内容だって日常のどうでもいいものに変わりはないのに、もっとたくさんの話をしたい自分達に苦笑しました。 二人とも何も変わってなくて、かなり変わっている。この先、私達はどう変わり、そしてどこまで同じままなのだろう。 2月末にもう一度会って、食事をする約束をして別れました。私はいい友人を持ちました。互いに辛かった時代をともに乗り越えて、私達はまるで戦友です。何年会わなくても、この気持ちは続くでしょう。その証拠に、今回5年以上会わなくて、電話さえしなかったのに、一週間前に偶然つながった一瞬の会話だけで、私達は空白の時間を飛び越えてしまったのですから。
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