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自己愛性分裂症
2000年10月18日(水)

 昨日からちょっと唇の調子が悪い。唇の端っこ(左右の端じゃなくて、上下の端)がかさかさと痒い。思い当たることはひとつしかない。
 新しいクレンジング。
 今まで使っていたファンケルの洗顔剤は二度洗いでメークも落とせるタイプだったが、なくなったのでアナスイの洗顔用石鹸一本に。しかし、メイクの落ちが悪いらしく、この前鼻パック(ビオレ)をしたら終了後、肌に触れていた面が肌色に着色・・・。まずいと思ってまたまたファンケルのクレンジングを買ってきたのでした。
 現在はクレンジングをしてから石鹸で洗顔してるんだけど、このクレンジングが合わないのかもしれない。ファンケルといっても、普通肌用の洗顔フォームで唇を荒らしたあたしだから、クレンジング(普通肌用)は合わないのだろう。
 せっかく乏しいお財布から980円(外税)で購入してきたのに、残念だ。しかしケチっていては余計に肌を荒らすので、何か対応策を考えなければ・・・

 「自己虫な人々」というタイトルの本を発見。例によって立ち読み。
すると、最後のほうに「自己愛性分裂病」という小見出しが合った。分裂病じゃなくて精神病だったかもしれないが、何しろ5分で40ページ以上を読まなければいけないので忘れてしまったよ。
 それに寄れば、人間は精神的・肉体的ダメージが大きければ大きいほど、想像力で心を癒さないといけないそうだ。まるで自分のことを言われているみたいで、妙に納得。そして、その想像力中では「自分は特別な存在なのだ」と思い込むことで、傷を癒すらしい。
 この「自分は特別」という思い込みが、いつのまにか一人歩きして、傷を負ってもいないのに外に現れてくると
「俺様、特別な人間」
 という思い込みになるそうだ。
 また、最近の子供離れできない親が多いが、これも駄目らしい。くわえて一人っ子だともう最悪なんだそうだ。
 両親の愛情の中で子供は「家族の王様」状態になる。あかんぼはまさにそれ。泣きさえすれば何でもやってもらえるから。
 兄弟ができたり、正常な形で親が子離れするにつれ、子供は「自分は王様じゃない」ということを認識するようになるが、両親がいつまでたっても子供を甘やかしていると「おれは王様。特別な存在」という態度が抜けきれず、大きくなっても「俺様特別」と思うとか。
 なるほど。何となく一理あるような気もする。
 で、この「俺様特別」が、自己愛性分裂病の発病に一役かっているらしい。
 こういう「特別」と思い込んでいる人間は、概して自分が可愛いと思っている(見かけとかじゃなくて、精神的に)ため、傷つくことを極端に恐れてしまうとか。そのため、自己を外的から保護するために本心とは異なった行動、または常識的ではない行動をとるのもなんだそうだ。後者の場合は「普通じゃないから近寄るなよ」という意思表示なんだそうだ。
 だいたいこの自己愛性分裂病は対人関係がうまくいかない人間がかかることが多く、一般的にうつ病の形で表面化し、カウンセラーのところへ来てはじめて発病がわかるという行路をたどるらしい。男女とも30代くらいに周囲の人々とのずれを感じ、自分は駄目なのかと落ち込むんだそうだ。
 その前兆は早ければ10代くらいから現れるが、中には一生気付かない(気付けない)人もいるとか。

 なるほどね。
 思い当たることがあるよ。
 治ったかどうかは分からないけどね。
 だって、病院にいったことなんか一回もないから。

 でも、ふたつくらいの自我があるってことを認識して、どっちもコントロールがある程度うまくいくと、それはそれで便利なんだけどね。
 周りがためらったりするのは、申し訳ないけど。
 ・・・そんなこと、弱い人間しかやらないと思うよ、でも。
 強い人間は、そんなことする必要ないから。




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