虹色過多想い
2007年10月27日(土)  今と未来を君は繋いでくれますか?
あたしの生きた証を残したいから、綴っている日記。
ここの日記では、前の彼氏と別れる少し前から書いていて、今の恋人に片想いし始めた頃のことも書いてある。

せっかくの日記なんだから、何度も読み返す。
昔のあたしを忘れないように。

ひとつだけ心残りなのは、恋人が「彼女になってくれる?」と言ってくれたあの日の日記をちゃんと書いていないこと。
あたし達の恋の始めは、ほんの少しだけ背徳的なものだったから、正式におつきあいがスタートした日、手放しで喜びを日記に綴れなかったんだ。

だけど、3年と2ヶ月前、恋人は確かに言ってくれたの。
「彼女になってくれる?」って。
あの日の気持ちを言葉では残していないけれど、今でもちゃんと心に残っている。
きっと一生忘れないよ。
だからあの日の日記はなくてよかったのかもしれない。

そんな記念日の今日は、あたしの不調でたくさん泣いてしまった。
恋人のため息やうんざりした声を、この3年と2ヶ月の間にあたしは何度聞いてきたのだろう。

そして恋人のことを誰よりわかっているつもりなのに、どうしてケンカなんてしてしまうのかなぁ。

でも流した涙が意味のないものだったなんて思いたくない。
今日のケンカにはちゃんと意味があった。
そう思って前に進んでゆきたい。

あたしは今を残せるけど、未来予想図を上手に描けない。
だから恋人に手伝ってもらう。
恋人に手をひいてもらう。
愛しい愛しいあたしの世界で一番大切な人。

長い人生をひとりで生きてゆけないのはみんな同じかもしれなくって、
だけどあたしはその相手が誰でもよいとは思えなくって、
やっぱりどうしても恋人がいい。


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