ID:94793
窓のそと(Diary by 久野那美)
by 久野那美
[41115hit]
■おしまいのぺーじ
「ここはどこかの窓のそと」は、さようならの物語です。
そしておしまいの日の物語です。
物語を読む時。
おしまいのページに書かれている内容から、私たちは物語を再構成します。
おしまいのぺーじの、おしまいの言葉を読み終わるまではわからない。
それが、どういうジャンルの物語だったのか。
そこには何が書かれていたのか。
それまで予想もしていなかった展開が、そこで待っているのかもしれない。
すべてをひっくりかえすひとことがかかれているのかもしれない。
どきどきしながらページに手を掛ける…。
おしまいのページを読み終わった瞬間。全てが精算されてしまう。
おしまいのページまでに書かれていなかったことは、もうどこにもかかれていない。
それ以上もうなにもひっくりかえらない。
どきどきしながら、ページに手を掛ける…。
おしまいの言葉を読み終わる瞬間はもう目前。
行く先はだいたい予想できるような気がしてくる。
でも、そこがどこなのかはほんとうはまだわからない。
おしまいが近づけば近づくほど、「わからない」は希望に代わる。
ような気がする。
以上。今日、思ってること。
12月16日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る