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きゅっ。
by きゅっ。
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■新潟大学イメージソング『耳をすませば』(笹川美和作詞・作曲・歌)
月刊にいがたタウン情報という雑誌がある。いわゆる新潟県内のタウン情報誌だ。小粋なレストランや甘味処、ラーメン屋などが毎号特集されている。今月号(12月号)は、クリスマス特集、手みやげ特集、くつろぎの宿特集などの内容となっている。
そんな中、96ページには、CDの綴じ込み付録が付いていた。解説記事には、新潟在住シンガー・笹川美和作詞・作曲・歌で、『耳をすませば』。新潟大学イメージソングとある。
今から20数年前、たしかに俺の青春がそこにはあった。今でこそ、『新潟県民は、地元の新潟大学には行かない方が良いよ』なんてうそぶいてみるけど、新潟大学って、思ったほど悪くはなく、都会の大学にはない素朴さの中、そこそこ真面目な学生が地味ながら過ごしているところなんだ。
俺が、新潟大学を受験対象として意識したのは、たぶん、高校一年生から高校二年生になる春休みだったと思う。
当時、スキー部に所属(アルペンスキー競技をやっていた。)していたんだけど、スキーの成績が出るわけでもなく、ジャンプアップも無理だと思い、スキー部の顧問のところへ行き、退部の意思を伝えたんだ。大学受験のため、これ以上続けられないという退部理由で。
そこで、スキー部の顧問は、『一年間やっただけじゃ中途半端だ。もう一年頑張れ』と、もう一年、競技を続けることを勧めてくれた。そして、『ところで、おまえ、何学部に行きたいんだ?』と聞いていた。
中学の頃から、なんとなく、法曹界に興味があって、中学の卒業文集にもそんなことを書いていたので、顧問の問いかけに対し迷わず、『法学部に行きたい』と言ったら、顧問は、『じゃあ、新潟大学法学部だな』と、このとき初めて大学名まで特定されちまったんだ。
もっとも、俺が行っていた高校は進学校じゃなかったから、地方国立大学を受験するというのは、この高校の中ではそれなりに優秀な生徒ということになり、俺が志望校を顧問によって宣言させられたという事実は、次第に周囲に広まり、高校の中では優秀なやつというレッテルが貼られることになったんだけど。
まあ、そんな高校時代ののち、新潟大学法学部へ進学することになったんだ。
で、綴じ込み付録の『耳をすませば』CD。とても素朴な曲で、五十嵐浜の砂の感触が足裏に伝わってくるような、海風が耳に飛び込んでくるような。シンプルな良い歌だ。地味な日本海側の地方国立大学のイメージにぴったり。
改めて、新潟大学の立地の良さが分かった気がする。首都圏で過ごすエキサイティングな大学生活も悪くはないと思うけど、素朴な学生時代を過ごした者からすると、自分の青春にノスタルジアを感じるもんだね。そんな気分にさせてくれた綴じ込み付録だった。
>>笹川美和 WEBSITE
>>新潟大学イメージソング『耳をすませば』- 新潟大学
>>「新潟の未来を担う人たちに向けた歌にしたかった」(笹川美和) - 月刊にいがたタウン情報:ジョイフルタウン
『耳をすませば』
作詞・作曲・歌 笹川美和
耳をすませば 近く潮騒よ
耳をすませば 君の笑い声
耳をすまして 進め 君よ
耳をすまして 進め 今は
打ちよせる波の様に 未来は、変わる。
打ちよせる波の様に 君は、変わる。
この目見ゆるは 広き 青い空
この目見ゆるは 君の笑顔
この目こらして 進め 君よ
この目こらして 進め 今は
吹き続く風に乗って 未来は、変わる。
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11月26日(水)
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