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きゅっ。
by きゅっ。
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■事故米? 所得−消費曲線とエンゲル曲線
ジンマシンが復活してきた。抗がん剤投与が終わり回復期にあるときに、このジンマシンが出てきたということで、もしかすると慢性GVHDの疑いも考えられるらしい。うまくGVL効果を発揮してこのままブラストが消えてくれたら…なーんて、甘いよな。
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さて、
前回は、最適消費選択行動ということで、家計の最適な消費計画というのは、予算制約線と無差別曲線の接点における組み合わせになるんだということを説明した(最適消費計画の条件)。これをもうちょっと経済学的に言うと、予算制約線の傾きの絶対値と無差別曲線の傾きの絶対値(=限界代替率)は等しいという関係が成り立つということになるんだ。
今回は、
家計の所得が変化をしたときに、消費者が最適な財の組み合わせをどう変えていくのかを考えてみようと思う。縦軸にy財、横軸にx財をとり、予算制約線を書いてみて。そこで、x財とy財の価格が一定と仮定したとき、所得が増加すると予算制約線は右上方へシフトし、所得が減少すると予算制約線は左下方へシフトするんだ。価格は一定と仮定するので、予算制約線の傾きは変化しないことに注意して。どちらかの財の価格が変化すると、前回説明したように、予算制約線の傾きが変わっちまうからね。
ここで、所得変化したときの、x財、y財の2財に対する消費量の組み合わせを連ねたものは、価格を一定としたときの所得を様々に変化させたときの最適消費計画の軌跡であり、『所得−消費曲線』と呼ばれる。
所得が増加するにつれて、x財もy財も消費量が増加することは簡単に想像できると思うけど、こういう財を上級財あるいは正常財と言う。このとき、所得−消費曲線は右上がりとなる。一方、所得の上昇につれて、x財は上昇するんだけど、y財が減少することも考えられる。このような性質を持つy財のような財を下級財と言う。このとき、所得−消費曲線は右下がりとなるんだ。
所得−消費曲線は原点を出発点とするので、必ず右上がりの個所が存在することになる。だから、どのような所得に対しても下級財的性質を持つ財というのはない。なので、必ず右上がりの箇所が存在することになるんだ。
このことをもうちょっと分解して考えてみる。正常財のx財の需要量を縦軸に所得を横軸にとったグラフを描くと、所得が増加すると需要量は増加するので、右上がりになる。これに対して、y財に対する需要は、ある所得までは増加するけど、その点を過ぎると一転して減少傾向を示すことになる。
ちなみに、需要量を縦軸に所得を横軸にとった、所得と需要量との関係を表す曲線を、エンゲル曲線と呼んでいる。このエンゲル曲線がどんな形状になるかは、財の性質に依存している。たとえば、主食の米なんかの必需財は、所得が大きく変化しても需要量はあまり変わらない。でも、ファッションや趣味などの奢侈財に対する需要量は、所得の増加の変化に敏感に反応することが予想できるでしょ。なので、エンゲル曲線を描くことで、財の性質を考えることができるんだ。
ここで、所得の増加率に対する需要の増加率の比を、需要の所得弾力性と呼ぶ。所得弾力性は、様々な財の性質を表す指標として用いられている。所得の増加率をΔm、需要の増加率をΔxとしたとき、エンゲル曲線上のある点(x財需要量x1、所得m1)における所得弾力性は、
(Δx/x1)/(Δm/m1)
で表される(数学的には、(dx/x)/(dm/m)=(m/x)・(dx/dm))。
たとえば、主食の米なんかの必需財は相対的に所得弾力性は小さくなるだろうし、ファッションや趣味などの奢侈財の所得弾力性は大きくなると考えられる。下級財の所得弾力性はマイナスになる。
ところで、
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09月10日(水)
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