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きゅっ。
by きゅっ。
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■上野 vs. ブストス! 予算制約線
昨夜のNHKスペシャル(10:00pm〜 )を見た人いるかな?北京オリンピックで優勝したソフトボールの特集やってたよ。上野投手の奇跡の413球の軌跡をドキュメンタリーでやってた。NHKならではの冷静な番組づくりに感動は増した。
ちなみに、アメリカの4番打者は『ブストス』という名前だったんだねー。準決勝、決勝を通じて上野から2本のホームランを打ったあの巨漢の力強いバッターのことだよ。今後、ひとつの豆知識として語りついでおくれ。
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さて、
前回は、無差別曲線について説明した。前回っていうのは、結構前になったけど、お盆前だったね。夏は短いなー。
無差別曲線には、1 xもyも多いほど効用が高くなる、2 x、yともに細かく分割できる、3 嗜好は一貫していてある点で逆になったりしない、という3つの仮定があって、このとき、無差別曲線は、右下がりで原点に対して凸になるんだ。逆にいうと、この3つの仮定が崩れると、右下がりで原点に凸の無差別曲線は描かれなくなってしまう。身近な例を各自考えてみてね。
で、
今回は、予算制約線について考えてみることにする。誰でも、欲しいものを欲しいだけ手に入れられないよね?何かを買おうとした場合、そこには、所得の制約が存在しているからね。
たとえば、ある家庭の1週間の食費が1万円だったとして、缶ビールとリンゴの二種類の商品しか選択肢がないと仮定してみる。缶ビールは一缶200円、リンゴが一個100円で売っていたとする。全部の手持ち資金を缶ビールのみに費やすと50缶、リンゴのみに費やすと100個買うことができるよね。缶ビールを30缶買うと、リンゴは40個買える。缶ビールを20缶買うと、リンゴは60個買える。こんなふうに、1万円で買える缶ビールとリンゴの組み合わせはいろいろ考えられる。
縦軸に缶ビール、横軸にリンゴの量をとると、縦軸切片は缶ビール50缶、横軸切片はリンゴ100個を結んだ直線を描くことができ、この直線上に1万円で買える缶ビールとリンゴの組み合わせはすべて表すことができるようになるんだ。このように、消費者に与えられている予算上の制約を示す直線のことを『予算制約線』というんだ。
予算の制約がある場合、予算制約線より右の点を選ぶことはできない。右側は予算オーバーになってしまうから。逆に予算制約線より左側であれば、予算内に収まるから、どこを選んでも大丈夫。
ところで、このとき、ビールが200円値上りして一缶400円となったら、予算制約線はどうなると思う?
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縦軸切片が、50缶から25缶に変わって、25缶と横軸切片のリンゴ100個を結んだ直線が、新しい予算制約線になるんだ。物の値段が上がるっていうのは、こんなふうに予算制約線を変化させてしまう。
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病室で妄想する経済理論(目次)
1 愛と平和のインフレ・デフレ 経済学にハマッテしまったある入院患者のボヤキ
2 冷静と情熱のミクロ 各家計や企業の経済活動を分析するのがいわゆるミクロ経済学
3 疾風怒涛の供給曲線 人間の営む経済活動の大前提を考えてみると、それは、欲望は無限、資源は有限、この有限な資源をどう使うのか?という問題が常に立ちはだかるということになる
4 マニー・ラミレスとケン・グリフィー・ジュニアの市場メカニズム 『市場』における需要と供給の関係
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08月26日(火)
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