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きゅっ。
by きゅっ。
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■ビールには枝豆!無差別曲線
じんましんと熱はまだまだ続いている。特に今日の昼はそれなりの熱があり頭痛もあったので、ずっと寝てた。ちょっとすっきりしたかな。あと、一泊以内なら外出許可出るみたいなので、近々一時帰宅するつもり。

さて、
前回は、限界効用についてだった。追加的な1単位の消費(2杯目のビール)がもたらす追加的な満足度のことを限界効用というんだったね。

たしかに、追加の1杯は、最初の1杯ほどじゃない。だけど、ビール好きのあなたの場合、1杯で打ち止めとと言われるよりは、2杯目もオッケーといわれる方が嬉しいでしょ。たいていの人は、多い方が嬉しいよね。

では、ビール1杯とおつまみ1袋の組み合わせと、ビール2杯とおつまみ2袋の組み合わせならどう?この場合でも、きっと、みんな多い方がいいよね(ビール嫌いな人は他のものに置き換えてみてね。)。

それじゃあ、ビール1杯とおつまみ2袋の組み合わせと、ビール2杯とおつまみ1袋の組み合わせの場合は?ビールが好きな人はきっと後者の方を選ぶのかな。おつまみをたくさん食べたい人は前者を選ぶでしょ。どっちにしようか迷う人もいるだろうね。どっちを選ぶかは、それぞれの嗜好に依存しているからね。

この個人の嗜好を、経済学では図に表現する。xとyの組み合わせとして、横軸にxの量、縦軸にyの量を表してみると、xy平面の各点はxとyの組み合わせの一つを表すことになる。

このとき、xy平面上のあらゆる組み合わせに対して、そのどちらが好ましいのか、あるいは同程度に好ましいのかの判断を下すことができると仮定し、さらに、xもyもともに好ましい財・サービスで、その量が多ければ多いほど大きな効用を得ると仮定する。

こう仮定すると、ある財の組み合わせと全く同じ満足をもたらす組み合わせの点を繋げていくことにより、無差別曲線と呼ばれる右下がりの曲線を描くことができる。無差別曲線上にあるあらゆる組み合わせは、この人にとって同程度に好ましい(このことを無差別であるという。)という性質を持っている。ある財の組み合わせがあるとき、これと無差別な関係にある組み合わせの全体が無差別曲線になるということだ。

この無差別曲線は、個人の嗜好を示しているので、人によって違う。また、xy平面上に何本でも書くことができる。ただ、それぞれの無差別曲線は相互に交わらないけどね。右上にある無差別曲線ほど大きな効用が得られているということを作図して確かめてみて。

この無差別曲線を書くに当たっては、1 xもyも多いほど効用が高くなる、2 x、yともに細かく分割できる、3 嗜好は一貫していてある点で逆になったりしない、という3つの仮定が置かれている。この3つの仮定があると、個人の嗜好を右下がりの無差別曲線で表すことができるようになり、xy平面上に、たがいに交わることなく描かれる。この無差別曲線群によって、xy平面上のあらゆる組み合わせの選好の順序をつけることができる。同一の無差別曲線上の組み合わせは無差別、右上に位置する無差別曲線上の組み合わせは、左下の無差別曲線上の組み合わせよりも効用が高いというような、順序付けの規則によって選好の順序をつけることができるのだ。

…歯磨きしようっと。

病室で妄想する経済理論(目次)
1 愛と平和のインフレ・デフレ 経済学にハマッテしまったある入院患者のボヤキ
2 冷静と情熱のミクロ 各家計や企業の経済活動を分析するのがいわゆるミクロ経済学
3 疾風怒涛の供給曲線 人間の営む経済活動の大前提を考えてみると、それは、欲望は無限、資源は有限、この有限な資源をどう使うのか?という問題が常に立ちはだかるということになる
4 マニー・ラミレスとケン・グリフィー・ジュニアの市場メカニズム 『市場』における需要と供給の関係

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08月12日(火)
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