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きゅっ。
by きゅっ。
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■疾風怒涛の供給曲線
昨日は、需要と需要曲線の話だった。今日は、当然のように、供給と供給曲線の話に持っていきたい。

まずは、人間の営む経済活動の大前提を考えてみると、それは、欲望は無限、資源は有限、この有限な資源をどう使うのか?という問題が常に立ちはだかるということになるよね。これは、自然人だけでなく企業などの法人活動でも同じことで、限られた資源でいかに生産を行うかということを、企業は考え続けなければならないんだ。

だから、企業は、消費者に対して、ある一定の価格水準になれば、商品を市場に提供する。そして、この企業の行動を『供給』というんだね。

たとえば、A社はDHワンピを値段が5万円なら100着、10万円なら300着供給しようと計画しているとする。このとき、縦軸に価格、横軸に数量をとると、右上がりのグラフになるでしょ。このA社の供給をグラフにしたものを、A社の供給曲線という。

で、例によってB社が登場するんだけど(笑)、こっちは、DHワンピを5万円なら300着、10万円なら500着供給しようと計画しているとする。世の中には、A社やB社以外にもいろいろメーカーがあって、それらの各企業の供給曲線を合わせると、市場の供給曲線が出来上がる。

供給は、通常、物の値段が安ければ供給量が少なく、物の値段が上がるにつれて供給量が増加していく。だから、供給曲線は右上がりなんだけど、このことを、経済学では『供給の法則』と呼んでいるんだ。

供給を決定するのは、1 生産コスト、2 生産技術、3 その他の商品、4 税金と補助金、5 企業の期待、6 競争相手の数の6つの要因※になる。


1 生産コスト 企業がその商品の生産にかける費用
2 生産技術 企業の持つ生産技術
3 その他の商品 ドライに対するラガー、コークに対するペプシの供給と値段
4 税金と補助金 企業が払う税金と政府から受ける補助金
5 企業の期待 将来の消費動向や技術革新に対する期待
6 競争相手の数 市場に参加する企業の数

供給曲線も常に一定ではないんだ。たとえば、補助金を受け取って生産コストが下がると、供給曲線は右にシフトすることになる。

…7月も終わりだ。

病室で妄想する経済理論(目次)
1 愛と平和のインフレ・デフレ 経済学にハマッテしまったある入院患者のボヤキ
2 冷静と情熱のミクロ 各家計や企業の経済活動を分析するのがいわゆるミクロ経済学




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07月31日(木)
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