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きゅっ。
by きゅっ。
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■勝負どころ
また巡り来る夏の日に 心震わす人がいる
あれが確かに青春と 胸に瞼に刻み込む
時よ止まれ ただ一度
奇跡起こした若者に
雲が湧き立つ 甲子園
君よ八月に熱くなれ
一昨日、甲子園の決勝があることを思い出し、テレビをつけた時、
広陵4対0佐賀北で、ああ、もう決着はついたんだなぁと思っていた。
そして迎えた8回裏。
1アウトフルベースから押し出しの四球を広陵は与えてしまった。
その瞬間、
広陵のキャッチャーは、
自分のミットを地面に叩き付け悔しがった。
このとき、俺は感じた。直感が俺の全身の毛穴を引き締めた。
勝利の女神の前髪を掴み損ねた瞬間だったと思う。
案の定、次の打者へのスライダーが高めに入り、打球はレフトスタンドに運ばれた。
この四球の判定について、一部誤審ではないかという批判があるという。
野球は、審判の役割が大きいスポーツで、判定を巡ってはメジャーや日本のプロ野球を始め、草野球レベルでもトラブルの元になりやすい。だから、審判には公正なジャッジをお願いしたい。特に甲子園の決勝は日本中の注目となる試合である。誤審と疑われるようなジャッジがあったこと自体が残念だ。
でも、あの試合、
審判の裁定で試合が動いたのではないと思う。
広陵のキャッチャーが見せたあの一瞬の行動が、広陵には残念だけど、勝敗を決したように思えてならないのだ。
佐賀北の次の打者は、今大会で既に2本のホームランを放ち波に乗る選手である。
その彼に対し、広陵のバッテリーは、あまりに不用意な甘い球を投げてしまったのだ。
そのきっかけは、四球裁定後の、一瞬のキャッチャーの気の緩みとピッチャーの動揺にあるはずだ。
昨日、
現在の病態をドクターチームのリーダーが詳しく説明してくれた。
いろいろな問題があるので、整理する。
1 抗がん剤治療で寛解を得られなかった。
2 MDSがベースにあるので、化学療法の造血回復に時間がかかり危険である。
3 未寛解状態での造血幹細胞移植は避けたい。
4 骨髄バンクからのドナーの可能性は低い。
5 臍帯血は1パックでは細胞数が足りない。複数の臍帯血を使うことになるが、危険であり、研究対象医療となる。
6 移植によって寿命が縮まる可能性も高いので、化学療法だけにする方法も考えられる。
7 化学療法のみとした場合、MDSベースの白血病であり、危険な状態となりやすい。
8 HLA6座のうち、さらに細分化されている項目があるので、移植は慎重に行いたい。
どうやら、
2010年のバンクーバーオリンピックに行くためには、6座フルマッチのドナーがあらわれる奇跡を待つか、複数臍帯血移植の危険を乗り越えるか、しかないみたい。
第一クールで寛解できなかったから、移植が延びるのかと思っていたらそういう状態じゃないとのこと。遅くとも年末までには、寛解、不寛解にかかわらず、移植にいくらしい。
なので、最悪の場合、2008年の正月は俺の人生にないらしい…
だけど、うまくいけば、春の雪の上に立てるかもしれない。
よしっ!
ここが勝負どころ。
俺はミットを地面に叩き付けたりしない。
勝利の女神の前髪を掴んで離さないよ。
女神が嫌がったら?
一緒に地獄に連れていくまでさ(笑)
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08月24日(金)
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