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きゅっ。
by きゅっ。
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■決勝の日
 マアサちゃんの飛び出しがやや早かったか。県大会の決勝で痛恨のミスが出てしまった。立ち止まってバトンを繋いだ後は、必死にゴールを目指すが、緊張の糸が切れたのか、マアサちゃんの走りは精彩さを欠いた。

 54秒45。

 決勝の公式記録に残されたタイムである。そしてこのメンバーで走る最後のレースのタイムとなった。補欠のユカちゃんを含め、陸上部を去っていったアスミちゃんを含め、もうこのメンバーでレースを戦うことはない。去年の県大会2位の雪辱を晴らすことはできなかった。

 何故だか涙が止まらない。トラックに座り込む選手たちを見ていて、そして、監察審判台でうつむく先生を見ていて、なんともいえない気持ちだった。

 隣で観戦していたどこかのオジ(ィ〜?)さんが

 『バトンのミス、惜しかったね。』

と声をかけてきた。そうだよなぁ・・・。人目をはばからずトラックに向かって大声を出していれば、どこのチームなのかわかるよなぁ(チト恥ずかしかった。)。

 競技場の外にあるテントで選手たちが帰ってくるのを待った。マアサちゃんがお母さんに抱きかかえられて、他の選手たちが目を腫らして帰ってきた。

 「お疲れ様。」

 一言を言い終えると、また涙が出てきた。それ以上かける言葉が見つからない。

 だけど、胸を張ろうよ。アスミちゃんが欠けてしまったけど、みんな頑張って決勝までこれたんだから。

 ・・・そう言いたかったんだが、涙が鼻と喉に詰まって、声をかけるタイミングを逃してしまった私であった。

※ この日、凄いものを見てしまった。日本歴代18位。小針中学校の男子400メートルリレー。43"89。県中学新・全中・日報記録突破。今季の日本最高記録らしい。特に、アンカーを走った選手は、3種A・3種Bともに大会新記録という怪物。3種Aの100メートルなんて、純100の優勝者より速い!身長190センチ以上はあろうかという彼がホームストレッチを疾走する姿にスタンドからドヨメキが起きたのであった。

※番外 陸上部編 2003 北海道全中への道
 中学三年生
 陸上シーズンは終わったかも?
 地区大会出れるんだって
 中越大会は優勝
 補欠の運命とはいえ・・・
 もうすぐ県中学総体
 速報
 決勝の日

07月29日(火)
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