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きゅっ。
by きゅっ。
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■もうすぐ県中学総体
 そして今回のアスミちゃんのとった行動に同情をしていた。先生の不適切な言葉が主要因であるとも思っていた。

 しかし、マアサちゃんは、他のメンバーとは捉え方がやや違っていた。

 (アスミの甘えだ。)

 アスミちゃんと常にライバル争いをしてきたマアサちゃんは、ライバルのあっけない撤退にどう向き合っていいのか戸惑っていた。

 (アスミがリレーを走らないのなら、私も走りたくない。でも、自分も走らないということになると、他のメンバーにさらに負担をかけてしまうことになる。そして、今のチームは自分自身がひっぱっていかなくてはならない。アスミに同情をしている余裕なんかない。)

 『私たちで走ろう。もう一度北海道を目指そう。』

 来週の県大会へ向けて、もう一度目標を確認した。アスミちゃんの抜けた穴はとても大きい。しかし、ここまで目指してきたものをあっさりと捨てるということはできない。

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 22日(火)にアスミちゃんのお母さんから中学の校長宛てへ先生への抗議文が提出され、復帰の可能性はほぼゼロとなった。いてもたってもいられなくなり、アスミちゃんのお母さんに電話をしてみた。

 「今回は、大変でしたね。」

 『いいえ。こちらこそ。マリちゃんに迷惑を懸けてしまって。そのことをアスミも気にしていて。何回か電話をかけたんですが。留守だったようで。』

 「そうですか。事情はいろいろおありでしょうが、最後の県大会ですので、アスミちゃんに頑張ってもらいたいです。」

 『ここまで来るのにいろいろあったので。もう、アスミは走れないと思います。皆さんには大変申し訳ないんですけど。大会に出るってことは先生と顔を合わせなきゃならないことになりますし。』

 この後、アスミちゃんがどれだけ傷付いたか、先生の言葉の一つ一つにどれだけ敏感だったのかについての話を聞いた。

 「やっぱりダメでしょうか?アスミちゃんの目標もリレーの全中にあったんじゃないですか?」

 『アスミももう気持ちが固まっているようです。また走りたくなったら、高校に入ってからやってもいいでしょうし。』

 (う〜ん。そこまで考えているか。ダメかも。)

 「わかりました。でもまだ諦めきれません。アスミちゃんには、戻ってくるのを待っているよとお伝えください。」

 電話を置いた後、自分自身のことではないのに、身体から力が抜けていった。

 「終わったな。」

 独り言を声に出して言ってしまった。

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 『先生の様子がおかしい。目が宙に浮いている。練習もやる気がないみたい。』

 昨日(24日木曜日)の塾への送迎の車の中でマリが言った。

 「皆の様子は?やる気になっている。」

 『うん。カラ元気だけど。マリに一番プレッシャーがかかってるからね。アスミの代わりだもん。でも、アスミみたいに速くはないし。』

 「まぁ、そんに気負わなくてもいいよ。みんなわかっているから。」

 『うん・・・。』

 来週28日(月)、29日(火)、長岡市営陸上競技場で行われる中学総体。
 どんな結果が待っているのか。

※番外 陸上部編 2003 北海道全中への道
 中学三年生
 陸上シーズンは終わったかも?
 地区大会出れるんだって
 中越大会は優勝
 補欠の運命とはいえ・・・
 もうすぐ県中学総体
 速報

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07月25日(金)
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