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ゆれるゆれる
by てんのー
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■Frida Cahlo
そうそう、シネツインに久しぶりに入って、『フリーダ』見てきました。
大好きです。こういう映画。
人の一生を追うというのは、えてして重たいし、ばたばた忙しく追っかけて終わり、って印象がどうしても残るけど(2時間で一生、ってなあ)、そんなこと関係ねえよ、俺たちはいい映画を作るだけだ、っていう力強さが伝わってくる。
力強さ、
ここに出てくる誰もが、どっしりと足をつけて生きている。
複雑な世の中を、明確なメッセージをもって、渡っている。
(一番ふわふわしてみえるのが、トロツキーだというのは、ご愛嬌。)
まーた泣いてしまったんだけど、そういう重さよりは、むしろポップさ、とびはねるようなポップさが印象に残った。
それはフリーダの描く作品についても同じで、性、障害、不信と、重たいテーマなのにも関わらず身構えないですむのは、女の子がイタズラ書きするみたいな「映像的ちょっかい」が、やっぱりぴたっとはまっているからなんだろうな。
とにかくゾクッとするきれいな映像・・・メキシコの感覚というのはさすがっす。
そんなことより、人がきれいで。フリーダはもちろん、妹(美人!)とか、旦那のディエゴ・リベロやロックフェラー・ジュニアまでもが、「きれい」だった。比喩でなくて。
あとやっぱり中米の遺跡、あこがれる。
出てきたのはやっぱ「太陽と月の神殿」なんだろうな。
うーーー行きたい。。。
ただ、一つだけ、なんで英語なんだ??
『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でドイツ人もチベット人も中国人も英語オンリーだったの以来の違和感。
まあメキシカンの英語、異様に聞き取りやすかったけど。最初からスペイン語にすりゃいいじゃん。スタッフまでほとんどスペイン系なのに。
しかし、この映画はいろんな人にすすめたいなあ。
広島の「アート系映画」(通じやすいから使うけれど、いやだなあこの表現。いつも思うけど)は、単館系映画館自体が少ないせいで、東京・大阪に比べて半年ぐらいはしょっちゅう上映が遅れるけど、『フリーダ』はめずらしく同時公開中らしいので、まあ、よろしかったら、どうぞ。
って、日記にあるまじきメッセージだけど。
09月01日(月)
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