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ゆれるゆれる
by てんのー
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■クラムボンの天才
 僕は饅頭でも酒を飲む。ゆうべはトーストにマーマレードを塗ってビールを3缶あけた。
 うまいと思って飲むのだから仕方がない。別に甘いものをつまみにしてはいけないという理由もないだろう。登川誠仁さんも甘いもので酒を飲むのが好きなそうで、酒を飲むといっても僕などとは次元が違うだろうからなんとなく強力なパトロンを見つけたような心持である。
 今日は久しぶりに何もない日だ。何もしないことに決めたらなんだか腹が立ってきた。何もしないぞ、と思わなければ「何もしない」ということさえできない、貧しい脳みそを持った自分に、だ。
クラムボンの新譜『id』をくりかえしくりかえし、聞く。
ここにも天才がいる。
批評するのは簡単なことだ。だって見てみろよ、批評家なんて馬鹿ぞろいだろう。馬鹿じゃなければ、好き嫌いを理屈で説明しようなんて思いつかないよ。一番たちの悪い馬鹿は、知識を背景にした馬鹿だそうで、物まねの好きな人たちが物まねの物まねをして得意になっている。わざわざ公式ホームページまで出かけて間抜けな講釈をたれなくてもいいのに、匿名だから発想も結果も、劇場犯と同程度になってしまう。
僕という人間に、繰り返し聞かせてしまうこの力は、しかし、あらゆる批評を拒否してしまう力量さえ備えている。そう信じている。僕は批評が持つ本当の力も信じているから、これが信じられる。
11月18日(月)
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