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ゆれるゆれる
by てんのー
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■大人について、野蛮についての平成15年1月の感想
はじめは、そうは思わなかった。ただ単純に、日本がかつて疑いもなく驀進した「豊かさ」への道を嬉々として歩むこの社会について、「今おれたちは、かなりの確かさをもって、君たちが目指すゴールはそこじゃないんじゃないかと意見できるよ」と、先輩風を吹かすように言ってやりたい程度のものだった。
抜きがたい未開性・・・。繰り返して言うが僕は偏見、差別主義者と言われることを恐れない。
そんなあいまいなことを言わず、あいつは偏見と差別に満ち満ちていると言ってほしい。これでも歴史学を専攻したのでね。そう言われるのは光栄と言えなくもない。
抜きがたい未開。彼らを覆っているatmosphereについての、偽らざる印象だ。
別に、TPOを問わず奇声を上げるからとか、公私の区別がどうだとか、デリカシーとか、個々の社会的行動についてありがちな比較文化論を繰り広げるわけではない(もちろん非常に驚かされるのだが)。
ただ、ここには文化が、何一つない。彼らは――さすがにすこしためらうが――Windowsを操る野蛮人。エレベータがあるから使う。携帯電話というものが売っているから買う。使う。物質的豊かさに(特に日本人には)巧妙に隠されているが、精神的豊かさはゼロといっていい。
目先の利益に顔色が変わる彼ら、哲学を持たない、必要としない彼ら。必要なものは技術や商品と同様、香港やニューヨーク、ロンドンから空路運び込めば万事OK。ソフトウェアならコピー一発だ。いや、ことによると、哲学だってコピペでいいのかな。
きっとこれからもこのことについて書くことがあるだろうと思う。
01月22日(水)
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