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Kenの日記
by Ken
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■春節の中国人観光客
2月18日から24日までの春節休暇の間に海外旅行に出かけた中国人の数は518万2千人に達したという報道がありました。前年同期比に比べて10%増加しているとのことです。(中国国家旅游局「2015年春節旅行状況に関する報告」データ)
渡航先別では、団体旅行はタイ(18%)、日本(18%)、韓国(10%)欧州(10%)、台湾(9%)。個人旅行では日本(17%)、タイ(11%)、韓国(9%)、モーリシャス(9%)となっているそうです。日中関係は決して良いとは言えない状況ですが、お金持ちの中国人観光客にとっては日本が人気No.1のようです。特により裕福な層が好むと思われる「個人旅行」では韓国・タイを引き離して一位となっているところが特徴です。円安局面であることに加えて、日本の観光業界・小売業界などの努力が功を奏したのではないかと思われます。
百貨店大手4社(三越伊勢丹、そごう西武、高島屋、Jフロント)の2月の速報売上高が発表されました。4社揃って対前年増加を記録したとのことです。免税品の売上増加が全体の増加に寄与している模様です。百貨店に来る客は「高級品購入」が目的だと思われますが、そういう富裕層が高級品を買い漁る以上に「家電量販店・ディスカウントストア」などではお目当て商品に的を絞った「爆買い」が行われたと想像されます。
また長崎には2月19、23、24日に中国から3隻のクルーズ客船が入港して約1万人の観光客が長崎に上陸したのだそうです。長崎中華街を中心にした旧正月イヴェントを楽しんで、近辺のデパート・ショップで買い物を楽しんだようです。飛行機のような大量の持込荷物に追加料金のかかることのない「客船」での来日なので思いっきり大型の買い物を楽しんだことと思います。
日本から海外旅行するというと「飛行機の旅」が当たり前になりますが、距離的に近い中国・台湾の場合、旅行の目的のひとつに「買い物」があるのであれば「船旅」という選択は非常に有益だと思われます。今年の春節旅行客の人気商品が「洗浄機能付き便座」だったそうですが、持ち帰るにはこれが最大級でしょう。勤務先関係でフィリピンから日本にやって来る「船」の船員は日本で炊飯器をはじめ洗濯機・テレビなどの大物を買って帰ります。船まで配達してもらえば後は自国に戻った時の家までの輸送手段を考えれば良いだけです。そうなればもっともっと買い物の範囲は広がると思われます。
03月02日(月)
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