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Kenの日記
by Ken
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■練習用椅子の高さ
先週の水曜日にチェロの「フェイギンさん」の演奏を間近に見て試してみたいことがあったので、今日久しぶりに楽器を出して練習してみました。それは練習(演奏)するときの「椅子の高さ」を「少し高くすることです。ロシア出身のフェイギンさんは身長も高く、足も随分ながいので椅子(座高調整可能なピアノ用の椅子)の座高はかなり高くセットされていました。そしてチェロの「足」も少し短めにしているので、チェロの胸当ての部分は胃袋の上辺りに来ていました。このような構え方だと右腕・左腕がかなり垂れ下がり、自然な曲線を描いていていかにも力が抜けている感じだったのです。
私の場合身長は日本人平均位なのですが足は短いので、両足で楽器を包み込むことができるように椅子の座面を低くしていました。そうすると楽器の胸当ては「胸」辺りに来るのですが、右腕・左腕は下に垂らすことができず、少し不自然な感じになっていたのではいかと考えたのです。今日椅子の座高を少し高くし、両腕は自然に垂れるような形にして弾いてみた所、両腕の力を抜く感覚が以前より簡単につかめるように思えました。多分、肩・肘・腕・指の付け根の関節の動く向きが少し変わって、より自由に動くようになったのだと思います。
これまで足の長さとチェロを抱えることを最優先にして椅子の座面を高さを調整していましたが、大切なのは腕が自然な形で動けるような角度になるように楽器と椅子を調整することだったのだと思い至りました。さらに座面を高くすることで、膝下の足は余分に動くスペースが減ったので非常に安定した構えをせざるを得なくなったという効果もあるようです。「フェイギンさん」の演奏会は他にも色々と勉強になることが多かったです。もちろん演奏自体はプロと初心者では全く比べ物になりませんが。
02月22日(日)
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