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徒然なるままにときど記
by TORY
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■正月料理覚書・その1
ウチの母の料理は美味いので実家に帰る時はいつも楽しみにしているのですが、ここ数年それだけではいけないなと思い始めています。
母もいい歳だし、私もある意味いい歳だし、そろそろ食うだけではなく自らそれを再現していく方向にシフトしなければ…と。
たとえそれを食すのが自分ひとりだったとしても(笑)。
それなので、母がバリバリ現役のうちに少しでも身に付ける必要がありそうまたは身に付けたい料理を以前から絞りに絞ってリストアップしておりました。
それが以下の4つ。もっとあった気もしますが思い出せません(ダメじゃん)。
ザンギ(道民以外の方のために解説すると、端的に言えば醤油味の鶏の空揚げである)
とろろ(ウチは出汁や玉子などと合わせてとろろ汁を作ってご飯にかける)
旨煮
黒豆
どれも実は我が家の年末年始には欠かせない料理です。
ザンギは大晦日のオードブルに使うし、母の実家では1月2日の朝にとろろを食べる習慣があるのです。
ちなみに父の実家では1月3日に小豆雑煮を食べるのが習慣ですが嫌いなので覚える気ナッシング(オイ)。
ザンギは何度も一緒に作ってるし味見は私の役目なので多分大丈夫。
完全にひとりだけで作ったことはないけど!(苦笑)
とろろはレシピは把握していますがなかなか自分では母の味を再現できず、かれこれ10年近く試行錯誤しています。
多分一人分しか作らないのが原因のひとつであると思われます。
ちなみに兄もこれが好きで、以前実家にいる時に元義姉に「作り方覚えてくれよ」と言ったのですが、言われた彼女は製作工程をチラリと見ただけで「覚えたも〜ん」とのたまったため軽く殺意を覚えた記憶があります(苦笑)。
残りの二つは覚えようとは思いつつ完全にノータッチだったため、先日の帰省の時に簡単に教えてもらいました。
なので今後のため忘れないうちに記録に残すことにしました。
テキストとここの日記と閉鎖空間の日記の3箇所。
これだけ残しておけばどこかの1箇所の記録が飛んでしまってもどこかでキープされている…はず。
前置き長くなりましたが、今回は『黒豆』を。
ちなみにウチの黒豆は煮すぎず歯ごたえを残します。
大抵は家庭も料亭もビックリするくらい煮込んで柔らかくするので、私はよそで自分の家に似た系統の黒豆を食べたことがありません。
1・豆を4時間水につける(超えると柔らかくなりすぎてしまう)
2・30分煮込む。この際アク取りはこまめに行い、吹きこぼれないよう注意する。
3・食べてみて「ちょっと固めかな〜」と思う程度になったらザラメを入れてさらに30分煮込む。
4・塩をちょっと入れて5分程煮込む。
5・三温糖か上白糖で甘味を調整する。
6・甘味がちょうどよくなったら醤油を一回し入れる。
(この工程を行うとそれ以上はどんなに似ても豆が柔らかくなることはないので必ず豆の固さを確認してから入れる)
7・かき混ぜないで10分程煮込む。
8・味見して味が足りないと感じたら塩で調整する。
<注意事項>
水は取り替えないのでとにかく徹底的にアクを取る。
豆の形が崩れるのでかき混ぜるのは必要最低限に留める。
金属の調理器具は使わない。取り分ける時も同様。
以上。
ちなみに分量なんて訊いても「適当」って言われるだけです(笑)。
まぁウチではそんな感じなんですが、皆さんのご家庭ではどうですか?
やっぱり歯ごたえのある黒豆はウチだけなのだろうか…
ちなみにこれは母が祖母から教わった作り方だそうです。
祖母の存命中、母は毎年年末になると電話をかけて黒豆と旨煮の作り方を訊いていました。
…だから私はあまり何度も訊かないようにテキスト化したかったんですよ。
それでは次回『旨煮編』をお楽しみに(?)。
材料書いてきたメモ実家に忘れてきたからいつになるかわからないけど(ダメ人間)。
01月06日(火)
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