ID:77058
徒然なるままにときど記
by TORY
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■微妙にいい話(?)
何だかさっきから腹を下しています。
(仮にも女性が管理している日記の冒頭に書くことじゃありません)
一時間程前から急にです。びっくりしました。
やっぱりこれは夕食の天ぷらに賞味期限が去年の12月だったサラダ油を使用したのが原因か?(笑)
一人暮らし時代には生鮮食品以外は賞味期限なんて気にしたことなかったのになぁ…(気にしましょう)
一緒に食した家族も翌日腹を下していたら間違いなくそのせいでしょう。

さて、タイトルについて。
今日の午前10時半頃、玄関のチャイムがなるので出てみたら、20代前半くらいの女性が「アフリカの恵まれない子供たちのために靴下とハンカチを販売しています」と言いました。
押し付けがましくなく(いますよね。「これで金出さなかったらアンタ人間じゃない!」みたいな態度取る人)物腰やわらかほんわかタッチで感じの良い女性だったので「買ってもいいかな…?」という気分にほんの少しなったのですが、たまたまその時財布の中に400円強しか入ってなかったため(小学校低学年の財布ですか)「ごめんなさい。今ものすごく持ち合わせがないんです」と断り、彼女もまあまあすんなり諦めてくれました。
が、その後彼女は言いづらそうに口を開きました。
「あの、もうひとつお願いがあるんですけど…表にある自転車を貸していただけませんか?」
「……はい?」
唐突な頼みに絶句した私に彼女はなおも続けます。
「隣の集落(8kmほど先にある)まで行きたいんですけど、歩くと時間がかかって何件も回ることができなくなってしまうんです。初対面でこんなことを頼むのは非常に失礼だと思うんですけど…(後略)」
使った後は必ずお返しするのでお願いします。と、あまり「切々と」という感じでもなく、でも真剣さと率直さが伝わってくる態度はとても好感が持てます。
『ええ娘さんや…』
そう思った瞬間、私はつい「いいですよ」と答えていました。
彼女は最上級の感謝の言葉を述べてから、自転車に乗って去っていきました。
しかしその後、自転車がなくなっているのを不審に思った両親に成り行きを説明したら「そんなのもう返ってこないぞ、どこかに乗り捨てられるのがオチだ」という父の反応。
「だってあの女、俺が断ったらムッとしてたぞ。あれは大したヤツじゃない」
…それは貴方が靴下3足1000円ちょっとという金額に対して「高すぎる」だの「いくら慈善事業でもこんなに払ってられるか」とか言ったからでしょう?(笑)
もちろん私も闇雲に信じたわけではなく、団体名や彼女の名前もきちんと知った上で、もし自転車が帰ってこなかった時の対策も考えて貸したのですが。
自転車を乗り捨てるのは彼女にとってデメリットしかならないことですし。
彼女が所属する団体に対するその地域の評価はガタ落ちするだろうし、何より乗り捨てたら集落から帰ってこられない。(笑)
…そこまで考えた上での信用だったのですが、あっさり切り捨てられると少しは不安になります。
自転車が返ってこないことより父に「それ見たことか」と言われるのが嫌で(苦笑)、彼女を信じて待っていたのですが…
午後6時頃、玄関のチャイムとともに再び彼女は現れました。
「おかげさまでたくさんの家を回ることができました。本当にありがとうございます」
そう言って彼女は自転車を返してくれました。しかも簡単にだけど拭いてあります。
「もらい物でよかったら食べてください」とお菓子までくれました。
その時の笑顔は大変さわやかです。
『本当にええ娘さんや…』
私は心からそう思いました。「これからも頑張ってください!」と心から言いました。
ここしばらくは恒常的にすさんでいたりする私ですが、久々にあったかい気持ちになれた出来事でした。
一期一会というヤツですが、彼女のような人には生き生きとして幸せな人生を歩んでほしいなぁ…と柄にもなく思った私でした。

でも…彼女が現れた時、私は既に銀行に行った後で十分な持ち合わせがあったことは永遠にナイショです。(そんなオチですか)


最後に日記更新に関するプチ報告。
以前掲示板で予告した『一週間以上前の日記』、ようやくアップし始めました。

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05月27日(火)
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