ID:74221
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■古いおうちで
 
明け方、祖父母の家(すこし離れたほう)を訪ねている夢を見た。
お庭は大好きだった曾祖母が存命のころのようで、だけどわたしはもう少し育っていた。
家のつくりは嘘。お庭から向かって、左から空き部屋、ダイニング、曾祖母の部屋。

日が暮れたので雨戸を閉めてまわろうと思い、左から一つ閉め、次の窓は高い位置にあって閉めにくく、傍らに祠?もあって、どうしたらいいのか分からない。
四苦八苦しているわたしを見上げて、椅子に座った祖父が「閉めてくれてるの?」ってにこにこしていた。
母が台所から来て、なんでわからないの、今まで閉めたことないの、とか文句を言いながら中からいろいろ手伝ってくれて、祠の雨戸(!)も無事閉められた。

最後に曾祖母の部屋。
この辺りでかなり眠りが浅くなっていて、もう曾祖母は亡くなっているという認識がうっすらあるのに、縁側に座っていた曾祖母と、小さな自分が遊んでいる幻が過ぎる。
あの縁側で、あの部屋で、曾祖母は何をして、何を見て日々を過ごしていたんだろう。
そう思った一瞬、曾祖母の視点になり、一人縁側に腰掛けて、明るい光の中で庭をわたる風を見ているような気分になって、目が覚めた。

自分は幸せに育ったなあとか、
生まれてきた姪はあの広さのお庭では遊べないんだなあとか、
曾祖母はとても苦労したひとだったけれど、わたしとたくさん話した老後は幸せだったのかな、とか、
祖父がいまはあの家にいないこととか、
しあわせに育ってきたのになんでこんな風になってしまったんだろうとか、

考え出したら涙が止まらなくて、しかたがないので日記に書いてみました。
 
06月06日(土)
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