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今日の私
by かずき
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■『Ristorante』
失礼な話、まったく期待せずに行きました。
ほとんどが新レミのアンサンブルさんだというのは
把握していたのですが、実感では知らない人ばかりで、
知っているのは、前からアンサンブルの伊藤さんの他には、
綜馬さんのコンサートで名前を覚えたSINGOさんと、
レミゼの中で悪目立ちして覚えてしまった人だけですし。
ただひたすら純粋に、駒田さんだけ観に行くモードで、
自由席だというのに開演10分前に入りました。
後ろから2列目センターブロックでの観劇です。


『Ristrante』

<場所>新宿モリエール
<時間>19時~2時間強、休憩なし
<出演>
 阿部善次郎(カリスマシェフ):駒田一
 本社である建設会社から派遣されてきた新店長:SINGO、
 高田安男(善の友人のシェフかもしれないオタク風の人):KAZZ
 幽霊(善の友人・俊司):上條コウ
 ホール担当:村井麻友美(俊司の妹)、たむらもとこ、角崎修平、
 厨房担当:大江尚毅(俊司の後輩・つよし君)、
  伊藤俊彦(善とつながってる)、水野貴以(元ホール担当・理恵)、
 酒屋:上條盟、本社の人:内藤沖也
<音楽>
 ギター:織川ヒロタカ、パーカッション:奥出矢


でも、意外に面白かったです。
無理にミュージカルにしないで、もう少し短く
まとめた方が良かったかなという気もしますが、
暗転の間に上手で行われる生演奏が舞台と合っていて、
ブチ切れの舞台という印象が全くなかったのが嬉しい感じ。
「俺が俺が演技」で超苦手な人は、やっぱり論外にダメでしたが、
1曲壊滅的なデュエットがあった以外は出番控えめで、
煩ーーいっ!とちゃぶ台ひっくり返す必要はなかったのも○。

良かったのは、主役(ですよね?)のSINGOさん。
綜馬さんのコンサートでコーラス参加していた時から、
歌が気になる人ではあったのですが、演技も良かった。
急に畑違いのところに建て直しに放り込まれたのに、
一生懸命に人と人をつないでやっていこうとする人物が
嫌味なく演じられていて、好感度大だったかも。

KAZZさんは、飛び道具のようなキャラクターを
温かく演じていたし、姉御肌なたむらさんもいい感じ。
彼女は踊りは初めてとパンフレットに書いてありましたが、
女性3人で踊り歌う曲では、堂々とかっこよかったです。
まあ、隣にいた人が、レミゼに出ていたというのに
学校演劇(「学生」演劇ではなく)のような、恥じらいの
抜けない素人くささ丸出しだったせいもあるでしょうが。
理恵ちゃんも可愛かったし、つよし君も地味によし。

肝心の駒田さんは磐石すぎて、
それはどうなのよという役者さんと掛け合う場面など、
逆に演技がプカプカする時もわずかにあったけれど、
基本は「俺がいると皆が自分の意見を言わない」がために
わざと店を留守にして様子を見る役どころを、友情出演らしく
演じていたと思います。ちょっとTDVネタもあったり、
ファンサービスも交える辺りも、ゲスト様。

全体的に押し付けがましくない温かさがあって、
音楽の良さとあいまって、後味のいい舞台でした。
4~5人削ってすっきりさせたら もっといいけれど、
人が集まって何かやろうかという形式だと、
そうも言ってられないのかな・・・。難しいところです。


※追記※
検索していたら、この作品、再演のようです。
私が超苦手でこの舞台でもダメだった人プロデュースで。
今回は脚本にも演出にも伊藤さんの手が入っているし、
人数も1人減っているようだから、
安易に初演の判断まではできないけれど、
役者としてはダメでも、それ以外については
完全否定しなくてすむかなぁと思っています。

ちなみに、この初演の上演リストを見つけたら、
その3週間後に、近藤大介君出演の懐かしい舞台も発見。
同じ年・同じ月・同じ劇場で同じような自力公演か~。
何となく、感慨深いものがあったりします。
http://www.netlaputa.ne.jp/~gin-jel/g-01schedule/ginshow-schedule01-06.htm
09月01日(金)
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