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今日の私
by かずき
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■『アルジャーノンに花束を』(東京楽)
久しぶりの青空。舞台に似合いの感じかも。
浦井君のほんわり笑顔を思い出したりもする。
こんな日だと墓参りもしやすいよなとか思いつつ
洗濯して、春物を出して、ついでにうとうとしたり。
すっかり春気分でまったりしていたら時間ギリギリで
またしても遅刻寸前で駆け込み、観てきました、東京楽。
つい最近も「東京楽」に行ってきたけれど、最近は東京から
始まる舞台が多いのかな?ちょっと悔しいような気も。


『アルジャーノンに花束を』

<場所>博品館劇場H列17番
<時間>1幕14:00〜15:30、2幕15:45〜16:55
<脚本・作詞・演出>荻田浩一
<作曲>斉藤恒芳
<出演>
 チャーリィ・ゴードン:浦井健治
 アリス・キニアン、ローズ(幻想):安寿ミラ
 ジェイ・ストラウス博士、アーサー・ドナー、マット:宮川浩
 ハロルド・ニーマー教授、ギンピイ:戸井勝海
 バート・セルドン、フランク、リロイ:永山たかし
 アルジャーノン、アーニィ、チャーリィ(子供):森新吾
 フェイ・リルマン、ジョー:小野妃香里
 ヒルダ、ファニィ、ローズ(回想)、ノーマ:朝澄けい
 ルシル、エレン、ノーマ(回想):小田島クリスティン

前回は冒頭から気持ちをつかまれたチャーリィの言葉が、
何やらうるさく感じて、少し違和感。キニアン先生のセリフも
少々大きく感じるから、マイクボリュームなのか気持ちの問題か。
最高の席で観ているのに、今回もまだ他の音のバランスも悪い。
結局、ミュージカルとしては、今のままの作りであれば、
ストーリーの良さと一部の好演に流されて観る1回目が
一番いい舞台なのかもしれないという気分を抱きつつ観る。
前回は「不満があってもなお、いい舞台」と思ったのが、
今回はちょっと、ストーリーに流されなくなってしまった分、
粗に目が行く余裕があって、ちょっと悔しい気分。

音楽が懐メロっぽく感じるのは
薄い電子音を使ってるせいかもしれないと思えてきたり、
前回今ひとつ気に入らなかった役は、見分けがついて
いなかったんじゃなく、実は全部同じ人なんだと分かったり。
そういう、原作と関係ない舞台としての部分が、残念すぎ。
ただ、ミュージカル化したに当たっての難が多少あっても、
分かりやすさ(「簡単」ではなく)は絶対にいいと思うので、
原作の入門として、読まない人にも伝えるのにいいのかな。
実際私は、舞台でようやくタイトルに得心したし。

チャーリィは、少し「作り込み」が見える演技だったかも。
もっと自然体な感じが好きだったんだけど、毎日演じたうえに、
毎日考えて変えていってるんじゃ、仕方ないことなのかな。
でも冒頭では気になった作り込み感も、知能が上がるに従って、
違和感がなくなってきました。前回は、多少知能が上がっても、
「あいつは変わった」と言われるのは主に周りの人の感覚で、
チャーリィ自体はそれほど変わっていない気がしていたのが、
今回ははっきり「嫌み」や「見下し」を感じる部分もあったり。
初対面から傲慢さまで見せるアルジャーノンとのシンクロ性が
強くなった感じは、今日の方が好み。

少々引っ掛かりを感じる部分がありつつも観終えて
エンディングで切ないきれいな気分に満たされたところで
カーテンコール。役者さんたちが1列でお辞儀した瞬間、
後ろに真っ白な紙テープがダーッと滝みたいに垂れてきて、
知らなかったらしい役者さんたちびっくり。隣同士にいた
戸井さんと浦井君が一番最後まで驚いてたかな。
二人で何やら「うわ〜」とか「すげ〜、知らなかったよぉ」
とか言い合ってた感じが、何ともほほえましく嬉しくて。

その後、皆がはけて浦井君1人の挨拶では、
浦井君はまだ抜け切ってないのか地なのかボケボケで、
「『アルジャーノンに花束をミュージカル』、あ、『ミュージカル・
アルジャーノンに花束を』・・」って何度も繰り返しては
笑いを取っちゃって苦笑したり。言いたいことはいっぱい
あったみたいだけれど、どうしても うまくまとめられなくって、

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03月05日(日)
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