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今日の私
by かずき
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■『グランドホテル』前楽
<場所>国際フォーラムCホール、9列43番
<時間>1幕もの:2時間20分くらい
<演出>グレン・ウォルフォード
<出演>
オッテルンシュラーグ : 藤木孝
エリザベッタ・グルーシンスカヤ : 前田美波里
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵 : 岡幸二郎
オットー・クリンゲライン : 小堺一機
フレムシェン : 紫吹淳、ラファエラ : 諏訪マリー、
ヘルマン・プライジング : 田中健、エリック : パク・トンハ
劇場主:児玉謙次、ウィット:田中正彦
運転手:岩崎ひろし、弁護士:清水明彦
ダンサー:西島鉱治・向高明日美
金澤博、家塚敦、 初音ひかり、西原純、佐々木誠
小原和彦、西村元紀、青山航士、高山光乗
柳橋さやか、上野聖太、高橋千佳
よかった〜。
最初のうちは、端から見ていたせいもあってか
「グランドホテル形式」に慣れられなくて、
どこで誰が何をやって何を歌っているんだか、
全然分からないまま話が進んでいくよぉ(^^;と、
焦りまくったんだけれど、それなりに見ていくと、
人が関わりあったり関わらなかったりしていって、
最後に、ずっとサービスする側だったエリックの
人生もクローズアップされて、納得のエンディング。
開幕当初、演出がまずいだの何だの、どうも不評で
行く気なくしていたところに、「『有頂天ホテル』の前に
行っておくといいかも」的な三谷話を聞いたもので、
宣伝に載せられて、フラリと当日券で行っただけなのに。
確かに演出は、お金かかってそうなセットに対して、
趣味の悪いバラとか、お椀大のシャンパングラスが変だし、
見せるべきと思われる場面が、えらい遠くで演じられて、
何をやってるんだかさっぱり分からないとか、全体に
中途半端だけれど、でも、作品として好きだぁ!と満足。
話もいいけれど、演じ手もよかったと思う。
アンサンブルさんたちの勢いある踊りもよかったし。
「客に求められなくなったバレリーナ」という雰囲気が、
エネルギーに満ちあふれた感じの美波里さんに
似合うかは心配だったけれど、静のプライドがあった。
男爵と一夜を過ごした後、頑なになっていたのが、
柔らかく女らしく開いて、すごくかわいらしく見えてきて、
それが、何事も実感なく世間離れして生きていた男爵に
驚きと変化をもたらした瞬間って、びっくりしたなぁ。
岡さん@男爵は、むちゃくちゃお似合い。
借金が「他人の金」という意識も実感はないだろうし、
盗みや死にしても、美意識に反しない理由があればOK
のような印象で、オットーにも優雅な貴族様の生活を彩る
気まぐれなボランティアみたいに声をかけていた彼が、
盗みに入った部屋で、人助けをして殺されるなんて。
でも、あの朝の会話の後なら、すんなり分かった。
それだけに、最後に駅へ向かうグルーシンスカヤには
泣きそうになった。直前のラファエラの、どうしても
エゴイストになってしまう恋心の表現の後だったから、
余計にかもしれないんだけど・・・。
フレムシェンは、野心がはっきりしているのに、
素直で可愛くて、とにかく脚がきれいでよかった〜。
踊りもGood!でも、チャールストンに関しては、
相手の岡さんが、悲しいほど踊れていなかったので、
場面としてはイマイチになってしまったのが残念かも。
小堺@オットーも、前回のLSHよりずっと好きだった。
温かく一生懸命で、地道に優しい。大金にも変わらない。
男爵からライターを渡される場面は、どんな表情なのか
よく見えなかったんだけれど、最後にエリックに渡す時、
オットーは男爵から、好意を受け取ってたんだなと、
何となく理解できたようで、やっぱり、ほろりときたかも。
藤木@医師は、ものすごい存在感で、舞台を締めてた。
けれど、実は一番よく分からなかったのも彼でした。
ここに長居できるほど金持ちか有名人なんだろうけど、
医師と言っても、自分こそが病人みたいな感じだし。
ただ、彼が何者かは分からなくても、彼がいることで、
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01月23日(月)
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