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今日の私
by かずき
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■『SHIROH』前楽&楽
『SHIROH』前楽&楽、観てきました。
本当は楽日に仕事休めないはずだったから前楽取ったのに、
何だか楽日も勢いで取ってしまって、取れたら行きたくなって、
休み希望したら重低音だけど「いいよ〜」と言われたので、
後のことは考えずに行くことにしてしまいまして。楽当日が
納会のはずが前日になったのもラッキーってことで。
んで。やっぱり、行って良かったなー!
結局、初日・11日・前楽・楽と4回観たんだけど、全然違う。
いや〜ん、テンポがいいわ!台本自体は変わってないし、
やっぱり、あらすじ的には不要なキャラクター多々多々だけど、
だから何さ!と思ってしまうような楽しみがあるんだよね〜。
ただひたすら絶対、四郎&寿庵の切ない恋が好きですが、
中川君の歌は、とにかく音楽の力を感じさせてくれるし、
前楽の じゅんさんの練り上げられたアドリブ(って、日本語が
間違ってるけどホントなんだもん)と、楽日でのボロボロさ、
それを苛める江守さんの圧倒的な存在感もやはりすごすぎ。
江守氏は、歌が歌になってきてることにも感動したし(笑)
楽は離れた席から観たこともあってライティングも堪能、
おお、新感線を観たなという満足感はたっぷり。
ただ、本当なら、思いっきり気持ちよく勢いの2日を過ごして、
「あー楽しかった!」って終わりたいところなんだけど、
やっぱりね、宗教がテーマというのは、私には重いらしく。
アンジョルラスでも思うんだけど「信じるもののために死ぬ」
というのは絶対に違うと、まず、拒否反応があるんですよね。
それでも、最初はそれを絶対に否定していたシローが、
「殉教だ!」と叫び、磔にされてしまうストーリー展開なら、
どうにか、ついていけそうな気もしつつ、でも、毎回観ていて、
ふと気づくと、どこかで置いてきぼりにされてしまっている。
そして、この舞台の時間では常に苦悩とともにある、
人間・四郎と一緒に「棄教すれば助かる!」と、叫んでる。
結局でも、何が大切かってことなのかなぁ・・・。
「大切な人のために死ねる」っていうのと、何が違うのかと
言われると、瞬間的にはありなのかなという気もする。
どうしても守りたいものって何か、って。それが、複数人で
同じものであり、見えないものであっても同じなのかなぁ?
四郎の最期の奇跡も、シローの最期の行動も、同じ?
最期に「さんちゃご、四郎様・・・」と呟く寿案も、同じ?
実は この瞬間は、シローやリオにも奪われていた
四郎の心が、完全に寿庵に向けられたという意味で、
ひたすら寿庵Loveな私にとって、すごく大切な場面なのです。
図らずもリオと同じ言葉を呟くことで、四郎の全ての意識が
寿庵の上に重なるんだろうけど、その内容が「さんちゃご」。
「自分の信じる道を戦いつづけてください」って事ですよね。
その祈りも、殉教のようなものかもしれないのかなぁ?
だから、何も実は分からないのだけど。でもいいんだ、
モードはひたすら、上川さんかっこいいー!だし(苦笑)
「悩める好青年」を演らせたらホントに世界一じゃないかな?
きっと隣にいたら、いちいち何事もこねくって面倒に考えて、
「こいつ、うざーっ」なんて、敬遠するタイプだと思うんです。
でも、私が好きなタイプの、まさに「役者の歌」という、
感情が完璧に伝わりドラマが見える歌に引きずられたり、
寿庵の一途な恋に共感したりしてしまったせいもあって、
欠けた月である故の苦悩と努力に共感させられていて。
観劇中ずっと、寿庵と一緒になって、ただひたすら
何か彼の役に立てるならと願っていましたわ。
基本的には、上に立ってくれる人、好きなんですよね、私。
そんな訳で、楽日のカーテンコール4回目か5回目くらいで
「いいかげんに帰りなさい!」と叱ってくれた上川さん、
ますます惚れましたわ〜(*^^*)素敵素敵、LoveLove。
その直前の年末恒例餅まきではO列に座っていた私の
頭上はるかを餅が飛んでいくという豪腕を見せてくれたし、
もう、分からない舞台は素直にミーハーだけでいってしまえ!
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12月29日(水)
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