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今日の私
by かずき
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■『ミス・サイゴン』戸井トゥイ初日
まず、状況説明。
マチネの席はB列40番、ソワレはI列13番。
そしてサイゴンは、帝劇の舞台上に小さな舞台を
作って、その中で演技することが非常に多いので、
1階前方席に座るならセンターに近い席でないと、
演者の顔が横を向くとほとんど見えず、前を向くと
舞台を真横から観ているような疎外感がものすごい。
何にせよ、話に入り込んで観られる状況ではなく、
冷静に醒めた気持ちで足を組み腕を組んでの観劇。

つまり、マチネはトゥイの顔は7〜8割見えず、
体の動きや声だけでの評価。ストレス溜まりまくり。
ソワレは反対側の端なので、2〜3割見えず、
結局は双方を足しての感想なのですが、
総合して、戸井トゥイ、とても好きでした。

何というかなー、少し前まで結構いたタイプかも。
親が婚約を決めた=既得の女、なんでしょうね、
♪俺のもーのだーー!が、ものすごく響く感じ。
「女性ができること」も頭の中で限定されてるからか、
キムが自分に銃を向けていても、実際に撃つなんて
できるわけがないと何の悪意もなく当たり前に
思い込んでいて、だから その相手に撃たれた後の、
まさに「信じられない」という顔がツボでした。

私個人としては嫌いなタイプの男なんだけれど、
あらすじだけ聞いたら、トゥイってこんな男だと
想像するんじゃないかと思う、正統派な作りかも。
キムが属していた世界観が浮き彫りになるから、
話も分かりやすくなるし、最初に出てきた時点では、
まだ人を撃ったことはないだろうと思われる緊張気味の
構え方とか、細かい演技もあって非常に納得できました。
この作りだと、キムとトゥイの年齢が ひと回りぐらい
離れて見えても違和感がないのも、いいところ(笑)

他は、簡単に。
タムは偶然、31日から続けて3人観たようですが、
31日の畠山君に時々感じた違和感が今日なかったのが、
彼限定の何かの演技なのか否かは全く判断つかず。

<マチネ>
 (筧・松・石井・岡・ANZA・戸井・杵鞭・内田)
松キム(8/14以来):
  抜群の存在感は残ったまま、うざさが相当消えた。
  丁寧な演技が好印象になった。自然に視線が回せ、
  端の客にもそれほどまでには寂しい思いをさせない。
  長く大劇場やってる人は違うと思わせた。
筧エンジニア(8/22以来):
  私の『ミス・サイゴン』基本のエンジニアだけれど、
  「はい、ホーチミン」の後のアドリブだけは許せず。
  あんなところで素の筧さんの言葉は最悪・・・。
ANZAエレン(8/22以来):
  高橋エレンにはまった後だと、いかにもいいお家で
  育った感じの余裕のある優しさが少し気に障るかも。
  今日は初めてエレンに感情移入できず。
  でもこれって完全に、好みの問題だよなー。
石井クリス(9/5以来):
  なんか・・・、朗らか。井上クリス見慣れたせい?
  やはり松キムとは絶望的に合わない感じ。
岡ジョン(9/5以来):
  ♪ブイドイの妙な付点が消えていて嬉しかった。

<ソワレ>
 (市村・笹本・坂元・今井・石川・戸井・平澤・足立)
市村エンジニア(9/5以来):
  役柄もあるだろうけれど、松キムよりさらに、
  端席まで演技を届かせようという思いが感じられる。
  紗を隔てて観ているような舞台の中、彼の場面だけは
  確かに舞台を観ていると感じさせてくれた。さすが。
今井ジョン(初見):
  場面のメインがキムやクリスの1幕はいいけれど、
  2幕になってからは、鈍重さが目立って嫌でした。
  しかし♪ブイドイには何故あんなテンポを崩すの?
坂元クリス(9/3以来):
  2か月の変化を全く感じられないのは私が鈍いだけ?
  表情は何種類かで演技しているけれど、声が全く
  演技していないので、遠くや端から観ると余計に
  全く苦悩していない奇妙なクリスのままという感じ。
石川エレン(8/22以来):
  最も成長を感じたのがこの人。
  歌う時の声の揺れもほとんど消え、人間的に苦しむ

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11月02日(火)
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