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今日の私
by かずき
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■レ・ミゼラブルコンサート初日
<出演>
今井清隆、鹿賀丈史、坂本真綾、岩崎宏美、
河野由佳、石川禅、駒田一、森公美子、岡幸二郎

楽しかった。
もーーっと欲求不満になるかと思ってたけど、
岡アンジョと禅マリウスで満足できちゃったらしい。
特に禅マリウスは、美化されているはずの記憶より
更に上を行っていたと思う。以前どおり情にあふれ、
かつ、抑えも利いて。泣いてたけど、自分の感情に
流されてはいなかった。抑えた分、こちらが流された。
確かに見た目の年はとってしまっているけれど、
それでも尚、今の石川禅でマリウスが全編観たいと
そう思わせてくれたのは、すごいことだと思う。

でも最初のうちは「こんなもんか」と退屈してました。
鹿賀さんは予想どおり鹿賀さんで、ジャベじゃないし、
今井さんも予想どおり存在が消えきって薄すぎだし、
2階から見ているアンサンブルは、誰が誰やらで、
しかも地味で、「歌ってるねぇ」って感想しかない。
岩崎ファンテは相変わらずパンチが効いてたけど、
後もう一歩声の伸びが足りず、ちょっと不満な感じ。

そんな退屈な時間を癒してくれたのは、
前方の椅子に並んで座るプリンシパルたち。
足を揃えてきっちり手を引き寄せ、好青年っぽく
座る出番待ちの禅マリウスが水を飲む姿とか、
ちょっと足を投げ出し気味に座る駒田テナが、
足を組んだり隣の妻と話したり、ごそごそする姿、
そんなものや後ろに映される過去の映像を見つつ
何となく時間が流れていったりして。

目が覚めたのは、♪この家の主でした。
客席に駆け下りて走り回るテナルディエ!
「そうか!これってコンサートだったんだ!」って、
この時思いきり勘違いから目が覚めた。それまでは、
普通にレミゼを観る気分で観てたのが、変わった。

レミゼで舞台に参加したいとは、あまり思わない私は、
普段なら結婚式ですら手拍子したくないのですが、
この時は、わぁ!って一緒に手拍子して、幸せ。
舞台上にいる禅さんや岡さんたちも、8割くらい
役柄を捨てちゃって、思い切り笑顔で手拍子。
そういえば、これってば、レミゼ好きの人たちの
お祭ってものだったんだと今さら気付いたりして。

その後も少し退屈になりかけたりもしたけれど、
アンジョルラスが登場してしまえばこっちのもの。
さすがに、パアッと舞台上に花が咲いた明るさ。
もちろん当時より年はとったものの、華は抜群。
「美青年」と言われることに自信を持っている人の
文句あっか!という力と輝きで惹きつけられ、
それをいや増す歌声で、ぼうっとしてなどいられない。

加えて、上手さと抑えを覚えた演技力で若さを観せる
禅マリウス、2幕になって断然良くなった鹿賀ジャベ。
バリケードから後はもう、コンサートの楽しさを
残しつつも、しっかりレミゼを見せてもらった気分で。
♪カフェソング、♪自殺。もう一度 会いたいなぁ!

帝劇登場最後の頃に見せた力はどこへやら、
弱弱しい かすれた歌声だけだった真綾エポや
存在感は薄いままに音程まで崩れてしまった
今井さんは非常に残念でしたが、2幕は良かった。
歌だけでも、いい人はやはりいい!と、ある意味
当たり前のことに感動しつつ帰ってこられました。
07月02日(金)
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