ID:69077
今日の私
by かずき
[417835hit]

■『コントラバス』と、ちょっとWSS
帰宅後、TVをつけたらちょうど『演技者』。
今夜は、この夏に青山劇場で少年隊プレゾンとして
上演されることになった『West Side Story』の特集らしい。
そういえばチケット取りそびれたまま放りっぱなし。
歌穂さんに香寿たつきさんも出るんで気になってるし、
どうしようかなぁと思いつつ番組見てたけど・・・微妙。

配役は出演量の問題か、東山トニー&植草ベルナルド。
つまり、歌えないトニーと踊れないベルナルド。
それは重々承知していたはずなんだけど、その上、
かっちゃんが、ぷくぷくと太ってるとなんて・・・(泣)
確かSS席¥15,000、S席でも¥12,000だったと思う。
この値段、歌穂マリアと香寿アニタのために払うのは
やぶさかでないけど、他が0ですらなくマイナスとなると、
チケット探しにも、熱が入りにくいかなぁ・・・。

そんな時間に帰宅したのは、観劇後歩いてたから。
今日の舞台は、初めて行く音楽ホールでの上演なので、
最寄り駅、最寄り出口を調べ、地図を握り締めて
導かれるままに行ったら、まだ開場前。じゃあ、と、
方向オンチの冒険で、腹ごしらえする店を探したところ
見覚えある場所に。千代田線と小田急線の交わる駅前。
そういえば、さっき降りたのは「代々木公園」でした。
出口が記憶と違っただけで、数年前に何度も通った駅。

懐かしくなって青年座劇場の方に行けば、
高架下に描かれた動物の影絵がブンナの世界だし、
久しぶりに青年座さんの舞台を見たくなってきて。
でも、劇場扉は閉まっていて公演はない模様だし、
ポスターもないし、しばらくここでは公演ないのかな?

そんな訳でなんとなく寂しくなったので、
帰りは私が勝手に「青年座ロード」と決めている
代々木公園〜代々木上原間を歩いて帰ってきました。
帰宅とは反対方向に歩くんだけど、役者さんたちが
稽古帰りにもよく歩くと聞いてから思い入れがあるし。
生真面目な青年座舞台、久々に観たいなぁ。


独り芝居『コントラバス』

出演:西川浩幸、演出:西川信廣
会場:白寿ホール L-10
時間:19時開演、2時間弱

さて、観てきたのは西川浩幸さんの独り芝居。
彼が所属するキャラメルボックスは何度か観たけれど、
唯一惹かれたのが彼なので、単独公演はとても嬉しく。
教えてもらった時点で、行くと即決した舞台なのですが、
途中、眠かったかな・・・。面白いけどちょっと単調。

コントラバス奏者の独り愚痴芝居というのかな?
バスの音が、西洋音楽にとってどれほど重要か、
最初にひとくさり説明した後は、愚痴愚痴愚痴〜。
音楽的な問題とは別の部分で、3弦でなく4弦が主流に
なった楽器なので、クリアでない「騒音」しか出せないとか、
だから、有名な作曲家は誰もソロ曲を作ってくれていず、
あこがれのメゾソプラノ歌手と2人で演奏できないとか、
近くではそれほどの音でなくても、やたら遠くに響くから
防音設備完璧の部屋でもフォルテは出せないとか、
やたら大きく不恰好で、いつも自分を見ているようだとか、
存在感が大きすぎるから、彼女を部屋にも呼べないとか。

その愚痴愚痴を聞いていられるのは、
最初の時点で本当に、コントラバスが入っていない曲を
想像させられて、その重要性を認識してるせいかも。
この舞台、まだ心にはそんなに響かなかったけれど、
左脳的には随分 面白い思いをさせてもらった感じで。

舞台上は1DKかな?水周りだけ別のワンルーム。
そこに実際にコントラバスが置いてある状況を見ると、
まず、彼が邪魔だと言う気持ちが分かってしまう。
時々 実際に流されるレコードからコントラバスを抜いて
想像した曲のバカバカしさに、また存在感が大きくなる。
でも、初めて聴いたコントラバスがメインの曲からは、
「音楽」ではなく、むしろ「騒音」に近い音しか出せない
楽器だという言葉も、事実としてつきつけられる。

そういえば「芸術家としての自分と、
公務員としての自分」なんてものもあったかな。

[5]続きを読む

06月29日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る