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今日の私
by かずき
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■『新選組!』17回「はじまりの死」
ドラマとしては、ほとんど面白かった。満足。
いつもどおりの生活が続いている合間に、裏に、
少しずつ交じってくる殺伐とした雰囲気や嫌な予感が、
いいバランスをもっていて、飽きさせなかったんだと思う。
最初の方に、根岸友山のマジボケとか、
壬生狂言をやってくれと言われて いきなり
態度が変わる可愛い八木さんとかがあって、
ちょっとほのぼの、今までどおりの雰囲気が。
その後「おおっ!」と思うような、甘味屋での殺陣。
優香は、この程度ならいいかって演技だったけど、
源さんの「まあまあ落ち着きませんか」笑顔の直後
手刀ビシ!バシ! が良かったし、近藤が鞘だけで
浪人を倒したのも、立ち位置の高さもあって、
存在感を感じさせて、かっこいい!って燃えた。
お幸自体は、やたら ちゃっかりしていて
好きじゃないタイプの娘さんなんだけど、
一目惚れした勇曰く「そっけない・・・」。
そうですか、ホントにロクな女に惚れない奴だ(呆)
ひでのちっちゃな場面を挟んだ次は、ほぼサイレント。
壬生狂言が粛々と行われている裏で、ひそひそ話。
斎藤の「二度と近藤さんに無礼な口を利くな」と
血なまぐさいことも起こるけれど、メインの話では
まだ辛うじて、近藤の真っ直ぐな思いも通る。しかし
「事情はどうあれ一緒に頑張ってきたんじゃないですか。
あなたも、壬生浪士組発足24人の1人だ」と言われて
感動したはずの殿内が裏切る。流される血。
その裏切りは間違いだったと知れるけれど、
鴨と近藤の間には取り返しのつかない亀裂が生じる。
一番おいしいとこどりだったと思うのは、殿内。
荷物をまとめながら何か決心した顔が良かった。
この時点では、何を決心したのか分からないのが
脚本的にすごく効果的。あとの試衛館勢が
悩む場面も苦しさが増したし、ミステリっぽく。
その後の手紙と、振り返ってお辞儀する場面は泣けたし。
でも、最も感情移入してしまったのは、鴨。
近藤が殿内と話した後の「心配ご無用です」に対して
「ご苦労だった」と言った時なんて、本気で
近藤のやり方に感心していたみたいに見えたし、
「もしかしたら人生やり直せるんじゃないか」と
思い始めていた感じで。かなり近藤のこと気に入って、
彼なりに賭けていたんだなという印象。それだけに、
「お前がだまされてると思ったんだよ、近藤」は、
絶対に鴨らしくないのに、強く切なさを感じた。
ただ、続く「間違えるだろうが、誰だって」は、
さすがに言いすぎ。今度は ものすごく気分が萎えた。
台本自体にあった台詞なんだろうけど、すまんね、
つい ここは「さすが伊勢田演出・・・」と思っちゃった。
落ちた木の葉が水面でパカッと割れたり、エンディングで
勇が跳ねたところでストップさせたりした演出家。
そこまでやらんでも分かるわい!って過剰演出気味の
人なので、タイトルロール見た時から心配してたから。
でも最後の近藤と鴨が視線が合う場面は抑えが効いて
良かった。噛み締める「静」が泣けるんだよなー。
今回、何より嫌だったのは
土方の「憎まれ役は俺が引き受ける」。
最初に見た時は、なんでこんなに嫌だと感じるのか
自分で分からなかった。BSで2回目を見た時には
「せっかく悩み始めた近藤を守るなんて」と思った。
近藤の成長を妨げるようなことをするな!って。
でも人からのメールを読んだりしながら考えれば、
多分どちらも違う。私が嫌だと思ったのは、
土方が全く近藤のことを分かっていないから。
近藤のためを思いながらも、彼が最も望まない方向に、
張り切って進めているのが友である土方だから。
それが、悲しくて悔しくて切なかったんだと思う。
近藤は「本当にこれで良かったのか」と言って去った。
それはつまり、鴨の殿内殺害よりも、その対応の仕方、
隊を守るために嘘をついたことの方が辛いということ。
これから先、粛清などをしていく土方になる場合、
それを近藤に見せないだけなら可能かもしれない。
でも対外的に彼をトップに押す以上、真実を知り
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05月02日(日)
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