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今日の私
by かずき
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■『ひめゆり』byミュージカル座
結構マジメに『新選組!』出演者番組をチェックしてます。
今日は『いいとも!』に白井晃さんが出るらしいので、
きっちりタイマー予約かけて出勤。帰ってきて見たら、
さすがに番宣的なことはしてくれなかったものの、
既に死んでしまって撮りは終了、ただし、殺される場面で
伊原剛志さんの剣がぶつかって、右手中指骨折という話が。
やっと中居の指が治ったばかりなのに、また気になる骨(泣)
あとは、先週の山崎一さんから「代役に演出就けておいて、
自分が入ったら違う演技をするのはやめて」との伝言が笑えた。
小劇場界って作・演出・出演という人、すごく多いけど、
白井さんはいかにもものすごく、そういうことしそうな人だし。
『ファウスト』からは「1時から稽古だから早く来てね」と。
稽古場どこか知らないけど、随分ムチャな話だなぁ(笑)
『ひめゆり』
幕:1幕70分、休憩15分、2幕75分
席:東京芸術劇場2階A列30番
作曲・編曲・音楽監督:山口I也
作詞・演出:ハマナカトオル
出演:キミ:本田美奈子、上原婦長:土居裕子
滝軍曹:岡幸二郎、檜山上等兵:戸井勝海
ふみ:川田真由美、ルリ:小笠真紀、杉原上等兵:中本吉成、
教頭先生:本間識章、神谷先生:竹本敏彰、ほか
実はこの演目、初演をキャスト目当てで観て苦手でした。
もう観ないと思いつつ、変更されたキャスト目当てで
再演も観に行き、別の変更されたキャストが更に苦手で、
今度こそもう観ないと堅く決意。今回は、戸井さんが出ると
聞いても、頑としてチケットは取りませんでした。
でも戸井さんファンでもない友人から「他はともかく、
この戸井さんを観逃すのはあまりに勿体ない!」と言われ、
結局、急遽チケットを取っていただき駆けつけることに。
そして、戸井上等兵。満足させていただきました。
2階からではさすがに表情までは見えなかったのですが、
なんだろう?全身から、骨太な男らしさが感じられて。
妙な言い方ですが「肉体」を感じたとでも言うのかな。
うじの涌いた傷から逃げようとする女学生に対し、
これが戦争だと、自分は人も殺してきたと言葉を投げつけ、
死にたくないと思いながら、逃げる途中で足の骨を折れると
自決しようとし、最期は人の盾となって死んでいく檜山。
何度も繰り返される多分テーマソングであろう
♪生きていること という曲の歌詞が、
彼の演技によってリアルになっていたと思います。
確かに、この芝居の中で最も現代的な状況把握をしている
人物だけに、共感しやすいという側面はあると思いますが、
逆に彼までも類型的になってしまうと、舞台が死んでしまう。
自分に何ができるだろうということが、この舞台で初めて
感じられたと思います。それと、歌も良かった。
こんなにはっきり通るいい声だったかなぁ…。嬉しい。
他に関しては今回、距離が遠かったせいか、
今までと違った見方をしてしまっていました。例えば、
「アメリカ人は血をすするんだって」みたいな台詞を聞いて、
新選組での台詞、「メリケンさんは肉臭い」を思い出してしまい
頭の中で「1945-1868=77年か……」とか考えてみたり。
鹿鳴館とかモガ・モボって何だったんだろう?
日本人の意識は全然変わらないまんまだったのかなとか。
「2004-1945=59年」と比べると、とても不思議な気がする。
あと「クリミア戦争」「ナイチンゲール」とか聞いて、
敵性言語じゃないのかなぁとか、余計なこと思ってた。
隣の2人連れがずっとしゃべっていたせいもあるかもだけど、
飽きなかった分、変なことばかり考えてたかも。ごめんなさい。
他のキャスト。
本田キミ。やっぱり苦手。『十二夜』の猫みたいな方が好き。
でもこの距離で聞けば、頭に響いて辛い声も比較的楽でした。
この演目、再演するごとにキミが主役になっていってるので、
彼女の「私が主役よ」歌いこそが演出の希望かもしれないし、
私の好みに合わないのはもう仕方ないかと、諦め気分。
土居婦長。好みの問題なのですが、
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02月16日(月)
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