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今日の私
by かずき
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■『砂の戦士たち』初日
<幕>1幕80分、休憩15分、2幕85分(くらい)
<原作>ジョルジェ・アマード
<演出・振付>謝珠栄
<出演(50音順)>
エンリケ(9歳)・竹林:阿部よしつぐ
ペドロ(リーダー)・神山(劇団代表):石川禅
ピルリト(祈り好き)・守島:川本昭彦
ボルタ(前リーダー)・黒藤(古参役者):駒田一
ボア(歌好き・天然痘で隔離病棟)・睦田(踊り覚え悪い):坂元健児
バランダン・関口(研究生):縄田晋
センイ(ひねくれ者)・保川:平沢智
グリンゴ(14歳)・広瀬(研究生)福永吉洋
ジョアン(ドーラを助ける)・木村(温和な演出助手):本間憲一
アルミロ(最初に天然痘にかかる子)・河原:幸村吉也
プロフェソール(絵描き)・寺田(客演):横田栄司
ガト(女好き)・井坂:吉野圭吾
ドーラ・千島葉子:伊織直加
<感想(敬称ほぼ略)>
なんでこんなに丁寧にキャストを書いたかというと、
単に、1度観ただけでは覚えきれなかったからなんです。
感想を書くにあたって、「禅さんが○○した時・・・」じゃ、
あまりにも悲しいからと思ってパンフレット見たんだけれど、
名前言われても、そんな人いたっけ?の人がいてしまいまして。
仕方なく、ネットをさまよって「研究生」とか「9歳」とかの
ネタを探してきました。今頃ふぅ〜ん、と納得してたりします。
まあでも結局、役名では何も語りませんが。
そういえば、年齢も、観終えた後すごく疑問だったんですね。
確か禅・駒田・吉野辺りは17〜18歳と聞いた記憶があったし、
実際、見かけはともかく話的にはそれくらいに見えました。
でも、阿部・川本・福永・幸村(・縄田?)辺りは年少組かなと思って。
見かけは年長組さんたちと変わらないけれど、設定としては
皆まとめて10〜12歳じゃなきゃ、守られる理由がないもんねぇと
友人と話しつつ帰っていたのですが。合っていて良かったです。
ストーリー自体は、同じことの繰り返しで早々に飽きました。
「仲間」「仲間」って、ただでさえ こっぱずかしい言葉なのに
こんなに熱く繰り返されちゃ、却って、観る側は醒めてしまいます。
脚本や小説で そういったテーマをもつ場合、どこまでそんなセリフを
直接言わせないで伝えられるかが腕の見せどころだと思っているので、
その点だけで今回はもう、私的には相当なマイナス点がついて。
誤解のないように言っておくと、
熱い野郎どもってのは嫌いじゃないです。何しろジャンプ好きだし(笑)
原作はどうか知りませんが、実際にそれぐらいの年齢の子供たちが
言っているんなら全然 構わないんです。うかつに そういう抽象的な
言葉を語るのも、実際に小〜高校生ぐらいの年齢の子たちなら可愛い。
でもある程度以上の年齢になったら、どこまでも言わないでいて、
なお、そうであることに意義を感じるんだけど、違うのかなぁ。
原作から謝さんは、そのテーマを感じたのかもしれないけれど、
せっかくのもの、もう少し見せ方を考えてほしかったです。
それで、一番の貧乏くじを引いたのが禅さんかも・・・。
リーダーとして皆をまとめる役柄なので、最も熱く語る語る語る。
歌も踊りもあまりなく、演技が中心の役なので、その役柄で
辛くなってしまうと もう、何を喜んでいいのやら分かりません(泣)
恋らしきものもあるのですが、相手役の歌もダメダメで辛かったし。
同じく歌も踊りも少なめの横田さんは、呼び名どおり知性派の役で、
現実側では客演という立場もあって静かな演技力を見せて良かった。
最後に関しては、もう彼の演技力を超える脚本だったので忘れる(苦笑)
他も、愛される事を求めながら素直になれないセンイや、
子供でいる部分と大人の部分のバランスが うまくいっているボルタ、
女遊びを続けながら、女は抱くものとしてしか思えないガトなど、
劇中劇では魅力的な役柄の人も多かった分、なかなかに残念。
ただ、脚本がダメな時点で演劇としては辛いけれども、
歌と踊りとアクションとだけで、ショーとして見応えは相当あります。
歌は坂元さんがメインなんですが、なんて気持ちのいい声なんだろう!
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11月11日(火)
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