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今日の私
by かずき
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■『Blood Brothers』in青山劇場
<出演>
ミッキー:坂本昌行、ライオンズ夫人:前田美波里
ナレーター:真琴つばさ、リンダ:篠原ともえ
ライオンズ氏:塚田三喜夫、サミー:久松信美
ジョンストン夫人:島田歌穂、エディ:赤坂晃
アンサンブル:
国友よしひろ、須田英幸、清野秀美、池谷京子、矢野香苗子
<演出>グレン・ウォルフォード
<席>I列39番

良かったです(驚)
いや、驚いちゃいけないんだけど、
正直なところ、こんなに出来るとは予想してなかったから。
まずとにかく、話自体がしっかりしていたのが嬉しい。
さすが、ロングランを続けている作品だと思ったり。
ただ、最終的に階級差の問題がテーマなのかなと思うと、
その辺りは、私にも相当、実感しづらかったけれど。
でも、運命とか言われて救いがないエンディングの割に、
息子たちは彼らの生を全うしたという感じが強くて、
悲しさが先に立つ印象ではなかったし。

キャストも予想外に良かった。
旦那に捨てられて、7人(だっけ?)もの子供を抱えて、
たくましく生きてる歌穂ママの明るさ・強さは、
悲惨なエンディングにあってすら光を含んでいたし、
美波里ママの悲しい狂気も、少しずつの出番の中から
切実に浮き上がってきていた。この辺は予想通り確実。
この主役2人(ジャニーズ主催だから彼らが主演扱いだけど、
本当はこの舞台って、どう観ても母が主役ですよね?)と、
塚田さんをはじめとした脇は安心と思っていたけれど、
でも、後はそんなに期待していなかったので。

坂本君の力については既に『フットルース』で惚れて以来、
心配してなかったけれど、それでも予想レベルが低かったらしい。
最初に出てくるとき7歳だってのに違和感なさすぎで驚かされ。
思わずオペラグラスでまで観てしまったら、表情もきっちり、
かわいいけど小憎らしい やんちゃガキしていて嬉しくて。
14歳〜18歳の場面でも、表情込みで成長していったしね。
いきおいのミュージカルは問題ないと思っていたけれど、
こんなに演技力もあるとは嬉しすぎる誤算でした。
もちろん、わずかなソロでも、思わずウルッときかける
表現力を見せた。会場のほとんどがFCで売り切れて
一般客が観られないのは勿体ないよーって思うくらい。

その分、晃が差をつけられたなと思ったのも確か。
『キスミー,ケイト』とかで、それなりに観られてたし、
今回も特に問題があるってほどじゃなかったと思うけれど、
彼については「しょせんジャニーズ」と言われても、
あまり強く反論できないかなと個人的には思ってしまう。
半ズボンで出てこられて笑っちゃうようじゃダメでしょ。
坊ちゃんってのは、悪ガキに比べて作りにくい役柄とは
思うんだけど、それ以上に負けてたなと思いますね。
でも、背は高いし華はあるし歌も文句あるほどではないし、
他の人の邪魔には全くなってなかったと思います。
何より、最後のシーンの あっさりした倒れ方が、
あまりに当然のようで「運命」感が強かったからいいや。

篠原リンダも意外に良かった。
無邪気な可愛らしさが、この役に似合っていた感じ。
ミッキーにとっては、彼女の無邪気な素直さが救いであり、
エディにとってもそれは、3人でいられた時代を思わせる
大切なものであったけれど、2人にとっては同時に剣でもあって。
それが、非常に納得のいく役作りだったなと思う。
声質は苦手な人はいるだろうと思うけれど、私は平気。

1人だけ、もうちょっと何とか・・・と思ったのは、
ナレーター役の真琴さん。まず、歌詞が聞こえねーっ!
それと、すごく人間くさい存在感が私には苦手でした。
1人だけ人と違う服装をしている割に、普通なんですよね。
かっこいいんだけど、最後まで、何か違うという印象。
歌声の雰囲気は合っているし、最後の歌穂さんとの
ハーモニーなんて、すごくいいと思っただけに残念。
裏主役だと思うだけに要望度が高いのかもしれませんが。

何しろ良かった。ママsとミッキーの出来だけでも、
わたし的には十分に満足できるものだったと思います。

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10月06日(月)
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