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今日の私
by かずき
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■E-1グランプリ決勝
個人賞はハーゲンダッチュの人。
「個人賞」というのは、観客の投票とは全く別に、
審査員による投票の結果で決まるものらしい。
劇団の結果より先に発表されたけれど、この時点で、
既に私は全く納得いかず、先を想像してブルーな気分に。

その後発表された結果は、以下のとおり。上演順。

ACT Lab.:163票
劇団あんみつ姫:113票
ザ・プラン9:249票
The Stone Age:179票
SKグループ:150票
ハーゲンダッチュ:297票


ACT Lab.は見てのとおり4位でした。残念。
2位までなら本多劇場で公演できた可能性あるし、
3位までなら また賞金出たんだけどなぁ。
まぁ6チーム中 最初の上演順と知った瞬間に、
あー、今回は勝てないなと思ったからいいんだけど。
何となく毎回 最後の方に真打を持ってきてる感じだから。
しかも演目は、前回う〜ん・・・と思ったものの再演。
これじゃあ さすがに辛いだろうと観る前から思ってたし。

ただ同じ演目でも、数日の間に練り直していて、
小ネタを加えたりテンポアップして良くなってました。
でもやっぱり東京大会での脚本の方が好きだったかなー。
多分、勝ち進む予定じゃなかったんだろうなと思わせる
急いで作った印象の強い 荒い台本が、非常に残念。
私の頭の中では、コントを選外として考えた場合なら
3位だったから、彼らの順位は ある意味妥当。

ただ、全体の順位は全く納得いかず。
だってね、ハーゲンダッチュってコント集なんだよ?
ザ・プラン9も、ちょっとブラックなコント1本のみ。
手慣れた感じで面白かったけど、違うだろ、それは〜!
個人賞を取った人も、笑いのキャラとしてはいいし、
話のタイミングの取り方も上手だったけれど、演技としては
センスを感じさせるほどのこともしてなかったし。
「E-1」って「演劇一番」の略なんだよね?ホントに?

私が一押しだったのはSKグループ。
北海道代表の劇団で、セットも何もなしのシンプルな舞台で、
竹刀・金属バット・ぬんちゃく・はり扇なぞ持った4人が、
ほぼ正面向いて、今からケンカに行くぞーって会話をしてる。
何しろ持っているのが はり扇だし、ちょっと最初は
またコントかい・・と うんざりしたくなる感じだったけど、
それでキャラをはっきりさせた後は、気持ちよく話が進む。

金属バットの子(金ちゃん)の二重人格っぷりやら、
ぬんちゃくの子(チャック)の苛められてた過去やら、
竹刀の子(竹ちゃん・リーダー)の真実が明らかになり、
ちょっと うるりっとさせたところでオチの金属バット君。
4人まとまって、さぁ行くぞ!のエンディングまで爽やかに、
気持ちのいいまとまりのある舞台を作り上げていたと思う。
北海道じゃなきゃ、また観に行きたいとすごく思った。

劇団あんみつ姫は、完全なる色物系。
派手な着物にカツラで踊りまくる遊女軍団から始まり、
嘘くさいスペーススーツが遊びに来たところで、
最近なぜか流行っている火星から来たタコ軍団に
客を取られていると話す。それは麻薬を使っているからで、
中和剤は「オナラ」だと判明したところで、客いじり。
最前列センターの客のオナラを採取・増幅してタコを倒す話。

すごーーくキャッチーで楽しかったし まとまりもあった。
演技は評価するほどじゃないけれど、踊りは結構 見られるし、
とにかくバカバカしいので、いきなり『千と千尋の物語』の
キャラクターが出てこようが意味なくガンガン踊ろうが、
それはそれで楽しいからいいや!と思えるパワーがあった。
ストーリーもあったし、これはこれで舞台としていいと思う。
ただ、投票する人はさぞ少なかろうなと思いながら観ていたら、
結果は最下位。そこまでひどくはなかったと思うんだけれど。

The Stone Ageは、セットを頑張ってました。
といっても、畳を舞台全面に敷いたってだけですけどね。
脚本は、最初っから最後まで「弟子の落語を聞きたいという
心残りで死ねない師匠」というネタ1つだけで引っ張ってて、

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04月13日(日)
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