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今日の私
by かずき
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■4Knightsコンサート
最初に。このコンサート感想でのかずきは、
完全に、斜めな戸井勝海ファンモードです。
読み終わった後で「他の人は?!」とか思いそうなら、
あまり読まれないことをお勧めします(^^;


行って良かったなあ・・(*^^*)と、ゆったり満足。
最初のうちは少し、寂しい気分になったりしてたんです。
だって私は、戸井勝海ファンとして彼を観に行ったのに、
石井一孝・岡幸二郎・吉野圭吾という3人と並ぶと、
戸井さんって、ちっちゃいしオジさんに見えてしまう。

かっこ良く歌い踊っちゃう3人と比べてしまうと、
華もないし声量も足りないし、ボケキャラとしても
テンポが悪くて突っ込みにくく、会話じゃ独りになりがち。
岡さん曰く4Knightの意味は「華麗なダンス、軽快なリズム、
華美な衣装(^^;、滑稽なキャラクター」だそうですが、
戸井さんって、突っ込まれキャラとしても、
何かイマイチ真面目すぎて難しいんだよなぁ・・・。

例えば絵麻緒さんが出てきて、皆が盛り上げようとしている時、
段取りどおり戸井さんが「それじゃ、質問しましょう」と。
一孝「唐突だねー。次はそうだけど。じゃあ何か質問ある人」
戸井「はい!」一孝「何だ、自分が聞きたかったのね(笑)」。
会場にも笑い。その間に戸井さん、速攻で最初の質問を聞く。
多分これは台本通りだろうけど、戸井さんの間、悪すぎ(-_-;)
一孝さんがオチつけてくれてるんだから、もうちょい待て。
皆が笑ってるのに質問するんじゃないよぉ、まったくもう。

歌もね、岡・一孝は派手な声量で好きな曲を歌いこなすし、
圭吾君も、毎日『モーツァルト!』で歌いまくっていた上に
自分の魅力を活かしたダンス系の曲で動き回ったり、
あまりイメージのついていない選曲だったせいもあってか
違和感なく楽しく聞けていたんだけれど、戸井さんのは、
JCSのヘロデ王と、エビータのチェという選曲。
どちらも華やかなクセを持った役者でイメージついてるせいで
正直、物足りない気分があったり。キャラ違わない?と。
♪All I Ask Of Youのデュエットは、歌う前から
「なんちゃって」と言ってたから辛うじて許せる程度。

でもね。自分が間違っていたことを思い知らされました。
戸井さん最後の曲は♪BUI DOI。泣きましたよ、本気で私は。
この説得力は、一体どこから来るんだろう?と思いながら。
真面目に私、「彼らは皆、私たちの子供だ」と思ったし、
その場にあれば誰かの里親になってたと思うから。

私が彼の何を好きになったのか、泣きながら思い出しました。
器用さや目を奪う華やかさや圧倒的な力なんかじゃなくて。
物を語り伝える力。歌手ではなく役者としての表現力。歌。
最初はグランやコンブの小さな演技に惹かれたんだけれど、
最終的に落ちたのは、2度目のマリウスが本物だったこと。
前にライブでも思ったけれど、決して歌が上手くない彼が、
何かを伝えようと歌いこんで歌いこんで歌いこんだ時に
ようやく現れるものに、私はどうしようもなく弱いらしい。
戸井さんはストレートの方が上手だと思うし、やってほしい。
ミュージカルでも『PIANO BAR』なんかは良かったと思う。
でも時々は、無理に無理を重ねても、レミゼやサイゴンのような
歌ドラマをやってほしいなと思ってしまいました。

それから、後日談。
終演後に友人と飲みに行って、自分の視野の狭さを感じたこと。
「戸井さんの曲って、それだけ取り出しても成り立つものを
選んだってことなんでしょ?」と、あっさり言われたこと。
一つ一つ思い返してみて・・・・ホントだ。納得。
私は、戸井さんがキャラ的に歌いこなせてないことばかりに
目が行ってしまって、その選曲の意図を考えられてなかった。

禅さんが前に「ミュージカルの中の曲は、話の流れがあって、
その中での言葉だから、それだけ取り出して歌うのは難しい」
と言っていたことを、今更ながらに思い出していました。
問題は何かといえば、禅さんは、単体で歌える歌だけを
選んでも、キャラに合わせて歌いこなせる力があるけど、

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12月30日(月)
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