ID:69077
今日の私
by かずき
[418290hit]
■『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』Bチーム
いろいろ思うところはあるのですが。
まず素直に、この作品は好きだなーということ。
何の話があるわけでもない作品だけに、私には珍しいのですが。
初演とほぼ同じ、シンプルなセット。
左手に少し段差があり、右手に高い階段とバンド。
ピアノがメイン、後はベースとキーボードだけ。
「ジャック・ブレルを知っていますか?」という言葉で始まり、
彼の歌を、4人の歌い手が年代順不同で歌っていくだけの作品。
何にそんなに惹き付けられるのか、どうにも言葉にはできない。
歌の魅力なのか、毒があると言われる歌詞の魅力なのか?
引退して姿を消したジャック・ブレルへの思いのたけを
重ねた上に作られたという作品だけに、私が彼を知っていれば、
作家の思いに同調してしまうという理由もあるだろうけれど、
そうではないから、とにかく不思議。
だからこそ、出演者の力量とか細かい点は許容できないらしく。
今回のチームの すがはらさんという方は、私は全くダメ。
1曲だけなら上手・・かな?と思って聞いていられたけれど、
全部同じ調子でムードたっぷりに響く声で歌われるので、
あっという間に、飽きるを越えて邪魔に感じられるように。
更に彼は、テンポが間に合わず遅れることも多々。
ソロ部分ならまだしも、♪女と犬 のようなデュエットでも
歌詞が間に合わなくなり ごまかされた時は、頭を抱えました。
ただこの点については、知り合いがフォローしてくれました。
今回、ピアノの鍵盤部分が客に見える位置だったのですが、
これは歌い手にとってテンポが取りにくい位置らしいです。
確かに他の歌い手も、最初のうち、すごく丁寧に一生懸命
テンポを取っているように思え、練習不足?と感じたので、
もしかしたらこの点は、むしろ演出家の責任かもしれません。
それでも、他の3人はできたことをできなかったのは彼だけ
という事実は決して消えるものではないのですが。
以下、パンフレットを見ながら印象的だった曲を。
すごーーく長くなるので、どうぞ読み流してください。
<1幕>
♪マラソン
1曲目で、全員のアンサンブルによる明るい楽しい曲。
・・だけど、痛烈な皮肉の曲で放送禁止になったらしい(^^;
歌詞聴いちゃいなかったんだな、私(苦笑)
♪マドレーヌ
3曲目。やっぱり全員の速いテンポの曲。
このテンポの曲の歌詞でも聞き取れるということで、
やはり『Mozart!』の訳詩は悪いんだろうなと実感(笑)
少年の恋の可愛い曲なのに、なぜか思い出したのは、
『Miss Saigon』の♪American Dream。そういう皮肉なんだろうな。
♪マチルド
すがはらさんをダメだと実感した曲(をいをい(^^;)
ちなみに彼の出演3曲目、ソロ1曲目(大苦笑)
♪独り者のダンス
禅さんがお嫁さんを探しながら客席から登場。
客を指差しては「No,君じゃない」と歌うという(^^;
舞台に上がる直前に「すみません」と言っていったのが、
妙に禅さんで、すごくツボでした。
♪臆病な人たち
真織さんの可愛いのに情感の乏しい感じの声が、
ブレルの世界には逆に非常にハマる気がします。
普段は苦手なのに、今回すごく全体的に好きでした。
♪ジャッキー
前回、最高に印象に残った曲。
真矢武さんが歌っていて最高にかっこ良かったので。
禅さんも良かったけど、記憶には負けてしまったかも。
美化されてるのかなー?う〜ん、悔しい。
前回は岡さんが歌ったという説もあり。じゃあ、私の記憶はいつのもの?(汗)
♪絶望した人々
老夫婦を歌った淡々とした曲。
前回も好きだったことを、今回、聞いて思い出したし、
今回 好きだったことも、パンフレットを見て思い出した。
何となく、私の中のブレルは、この曲かもしれない。
♪息子たち
前回 記憶に残った2番手。毬谷さんでした。
今回は安奈さん。好きなのは前回の方が好きだけれど、
安奈さんの方が情に流れすぎない感じで曲に合っていた気も。
<2幕>
♪ブリュッセル
何にせよ頭につく曲です(^^;
♪ブルジョワども
[5]続きを読む
10月13日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る