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今日の私
by かずき
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■『さよなら竜馬』byマキノノゾミ
マキノノゾミの作品に惚れこんで、
今、売出中(?)の五十嵐明が企画したというので、
青年座のスタジオ公演『さよなら竜馬』観てきました。
青年座劇場での芝居は、当たり外れが大きいのですが、
今回は どうかな?と思いつつ行ったところ、
珍しく△かも。×を10個でも、◎を10個でもない。

中で、一番 心動いたのは、多分「あやめ」。
情けない話ですが、名前 覚えていないんです(^^;
竜馬が暗殺されたことすら舞台で知った私が、
32人なんて大所帯の名前、覚えきれないですよぉ。
とにかく、佐々木唯三郎の愛人の女性です。
「あやめ」だとすれば、演じたのは「勝平ともこ」。
もしや、実在しない人物なのかな?

成田浬@佐々木唯三郎と彼女の場面は好きでした。
台詞と演技が、一番、自分のものになっている感じ。
マキノノゾミが書きたかったのであろう台詞、
「夢を見ちゃいけない人間」を背負って、
おいしい役どころを ちゃんと見せてくれたかも。

逆に、一番 邪魔に感じてしまったのが、
こともあろうに、五十嵐明@坂本竜馬。
この舞台では、どういう竜馬像にしたかったのか、
台本からも演技からも、よく見えなかったのですが、
何だか上っ面をなでている感じにしか見えず、邪魔で。
だから、その竜馬についてくる小豆畑雅一@中岡慎太郎とか、
彼に惹かれているらしい佐々木唯三郎とかの気持ちにも、
違和感が出てしまって、感情移入しづらかったです。
その分、竜馬という存在を憎む あやめ(?)の気持ちには
割合 すんなりと共感できたのかもしれませんが。

タイトルも『さよなら竜馬』なんだし、
竜馬への複雑な思いを抱いた あやめ(?)と唯三郎を、
メインに書いた方が良かったんじゃないのかなあ?
2時間の舞台に何十人も有名な人物たちを出して、
一人一人を描き切れずに中途半端な笑い取るより、
その方が、舞台として すっきりしたと思います。
この脚本のどこに、五十嵐明が惚れたのか分からない。
だから、彼の演じる竜馬が私には分からなかったのかな?
何にしろ、企画・主演さんと自分の間に、
あまりに遠ーーい距離を感じた舞台でした。


作 = マキノノゾミ
演出 = 磯村 純
企画 = 五十嵐明

坂本竜馬=五十嵐明 
桂小五郎=咲野俊介 
中岡慎太郎=小豆畑雅一
佐々木唯三郎=成田浬(夢工房) 
徳川慶喜=小田切健(添田事務所) 
土方歳三=鈴木佐利(scrambling.hpa)
岡田以蔵=田鹿幸太郎(エンパシイ) 
大久保利通=川久保壮一(九プロダクション) 
伊藤俊輔=下澤亮(フリー)
武市半平太=高延一志(フリー) 
斉藤一=荒井裕介(劇団51+) 
西郷隆盛=小山勝幸(scrambling.hpa)
近藤周平=荒木貴之 
篠原泰之進=小林章一 
相馬主計=津田拓哉
西郷隆盛=土路生真隆 
池田七三郎=橋本利貴 
横倉甚五郎=松丸貴之
猪野忠敬=横山真 
加納道之助=高橋一路(劇団かっぱのおやど) 
富山弥兵衛=神崎真司(地位無木端微塵)
田村銀之助=木原真一(フリー) 
坂本乙女=向日葵 
沖田総氏=椿真由美
八重=野々村のん 
まりな=山本美也子 
あやめ=勝平ともこ(劇団M.O.P.)
お登勢=竹山あけ美(劇団M.O.P.) 
なつみ=藤原有紀子 
ひとみ=朝倉由紀子(フリー)
あや=小林麻衣(フリー) 
ひかる=杉浦命生(フリー)


最後に関係ないけど一言。
甲子園、開幕するなり中部商が負けて悲しいです(泣)
毎年、沖縄と北海道だけは無条件で応援するけど、
今年の沖縄代表は、決勝で沖縄水産を敗って初出場!
ちょっと更に、気持ちこもってたんです。
相手が現住所の東東京だから、大きな声では言えないけど、
盛り上がる前に負けないで欲しかったなぁ・・・。
08月08日(木)
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