ID:69077
今日の私
by かずき
[417464hit]
■『ザ・ビューティフル・ゲーム』
ぞろぞろ出しておけば、もう少し格好つくのになぁと思いつつ、
ほとんどセットのないだだっ広い緩んだ世界を眺めていた。
でも2幕に入り、デルと結婚したクリスティーン(華原)が迫害され、
夜道を歩いていただけのジンジャー(脇)がテロリストに殺され、
トーマス(山崎)がIRAに入り・・・という状況になっても、たるい。
メアリー(安良城)との結婚式の夜、警察に追われるトーマスから
電話が入り助けに行くという場面では、「きっと、こんな日常の
温かい生活にすらテロが入り込む辛さを表したいんだろうな」
なんて、作者の意図を一生懸命読み解きながら観ている始末。
ただ、1つだけ弁護の余地を与えるなら、
私が2階席から観ていたというのは大きいのかもしれません。
全体的に、ただ広い舞台に、ポツンと1人2人がいるだけ、と
見えたことも、緊張感がないと感じた理由の一つだと思うのですが、
全編通して、背景の映像は美しく、頑張っていたと思いましたから。
脱獄してきたジョンが「もう仲間たちと行かなくてはならないから
時間がない」とか言いつつメアリーと会っている場面で、やたら
広々と美しい風景が広がっていたりと不思議な点はありましたが、
映し出されたベルファストの街並みの中に、彼らがいるように
見えるだろう1階から観ていれば、違った印象もあったのかも。
まあ、もう一回チケット取ってあって今度は1階なので、
一応それだけでも確認しに行ってきます。
1回じゃ理解できなかったら嫌だなと思って2回取っただけで、
理解不能な点はなかったし、もう一度観る必要も感じないけれど、
席が悪いんで、割り引いても、全く売れる気配がないんですよ(^^;
どうするんだってほど下手っぴーが多い舞台だし、エンディングも
あまりに何もかも放置した安易なハッピーエンドに感じるけれど、
嫌味を感じる役者はいなかったし、櫻井君は伸びそうな印象だった。
最悪、何も変化が見られなかったとしても、1幕の華原&浅野や、
2幕の安良城・華原・安倍の歌は、また聴けるのは嬉しいし、
とにかくも大介君の久々の舞台で、それなりに目立ってるし、
期待ラインをぐっと下げて、もう一度観てくることにします。
03月28日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る