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今日の私
by かずき
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■17日ぶりのレミゼ観劇(My笹本エポ初日、山口-岡)
♪Starsでは、「対決する」の繰り返し辺りが妙にソフトで甘くて。
岡ジャベの、迷ったことのなさそうな危ういまでの厳しさが美しくて、
ジャベールの1つの面だと思い、すごく好きだったのに、残念すぎ。
もともとハンサム声だから、気をつけないと難しいのでしょうが。
しかも、1幕は♪Stars以外は常に謹厳だったと思うのですが、
2幕に入ると、学生たちに捕まって弾薬箱に座らされた時など、
何だかボウッとしているような威圧感のない姿が散見されてきて。
まさか舞台上で集中力切れてるんじゃないだろうな、ボケッ!と、
その度に、心配と苛立ちを感じながら見続けていて。
ただ、終わりよければ全てよし。♪自殺は最高でした!
オクターブ上がる部分は、声に無理が見えて少し冷めたけれど、
歌いながら長い足を躊躇いなく振り上げて欄干をまたぎ、
橋の外に出て、真っ直ぐに星さえも凍った夜空を見上げる。
そして、自分自身のそれまでの生き方を振り返っての自嘲的笑い。
狂ってなどいない。100%正気の状態での決断。
確信とともに水に落ちていく真っ直ぐに綺麗なジャベールは、
原作を思い出させるもので、本当に嬉しかったです。
ただ、この作りだと「逃れたい早くジャン・バルジャンの世界を」
の歌詞が、ちょっといびつになることは確かなんですけどね(^^;
遅くなったけれど、今日初見の笹本エポ。好き(*^^*)
まずは、マリウスの前を、わざと素知らぬ顔で歩いてみせて、
向こうから「エポニーヌ元気か」と声かけさせる技に感動。
声をかけてほしい いじらしさが、うわぁ女の子だなぁ!という感じ。
そんな小さな行動がいちいち納得できて積み上げられてきたせいか、
届けた手紙をバルジャンが読む姿を見るエポニーヌに、いきなり、
一瞬生じたリアルな邪心を感じて、戸惑ってしまいました。
以前は「どうしよう、でももう どうにもできないわ」という
諦めにも似た感情を感じていたのに、笹本エポからは
「・・・でも、私はちゃんと手紙を届けたわ」という思いが聞こえて。
でも、新妻さんとかのような色気もありそうな女っぽさは微塵もなく
まだ子供を感じさせる顔立ちや体形や作りのエポだから、
「女」を感じても全く嫌ではなく、むしろ切なさがありました。
そんな恋する姿に、しみじみ共感する部分が好きなのと同時に、
友人の言葉によると「テナルディエの娘であるエポニーヌ」の姿にも驚いて。
10年後パリで「カモだよ、ぬかるな、持ち場に着け!」と言われた瞬間、
恋する女の子から仕事モードへ 恐ろしいほど はっきりと切り替わる。
マリウスに対してですら、声のトーンは下がり、真剣な顔つきで。
ただ、片思いして報われず死んでいった女の子ではなく、
彼女も明らかにミゼラブルの一員なのだと実感させられる姿を、
ここまで明確に見せたエポニーヌは初めて観たと思います。
しかしなぁ、前にも書いたけれど、
岡田マリウスのどこがそんなにいいのやら?私には分からん。
客席から見ていれば、ボケも勘違いも愛らしいと思ってしまうけれど、
目の前にいて恋をするなら、阿部グランテールとかの方がずっといい。
阿部グラン、本当にかっこいいです。明るく強く信頼できそうだもん。
私にはどうしても彼のグランがグランに見えないのですが、
友人に「ついていきたくなるグランだよね」と言われて納得。
坂元アンジョが、時々『筋肉番付』で見かけるような、
この番組に出られなければ他に何も出来ないんじゃないかと
疑ってしまうような筋肉バカの親類にしか見えず、
どうしても ついていく気を起こさせない男なのに対して、
阿部グランは、余裕があって人当たりも良く信頼できる感じ。
およそグランテールらしからぬキャラクターなのですが、
本来のグランが、別に美しくもない筋肉バカに惚れるわけがないから、
いい男が、まかり間違って、自分には到底できないような
突っ走る姿に惹かれてしまったと解釈すれば、まだ納得できるかも。
何にせよ、今回のバリケードは私には縁が無さそうな気がしています。
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08月05日(火)
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