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たむけん日記
by たむけん
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■自民党の戦略
 政治評論家の森田実氏の講演を聞いた。
 『アメリカはずっと前から、日本に対して毎年、改革要望書を提出している。小泉首相が、4年前の就任以来、実行していることは、すべてそのアメリカ改革要望にのっているもの。郵政民営化は、以前からのアメリカ要望の大きな柱だった。今、在日アメリカ大使館を中心に来年度対日要望をまとめているが、その中心は医療改革』とのこと。
 「小泉はブッシュの子分。日本はアメリカの属国に成り下がっている。」との主張をする専門家は森田氏だけではない。私は、日本がアメリカにあらゆる面で従属していればいいと小泉首相が考えているとは思わないが、日本の国益が何かを考える際にそういう視点も重要だ。
 『今回の衆院選については、マスコミが政権与党と結託してしまった。マスコミと政権が適度の距離を保つべきというのは、まさに、体制翼賛が第二次世界大戦へつながったことへの反省からきていた』との森田氏の懸念は私も共有する。また、『小泉自民党は、電通の戦略チームが、15秒のニュースの中で主張が完結するように小泉首相のセリフを考えたり、今回の選挙では、郵政法案が衆議院で僅差で可決された頃から、選挙に向けて作戦を練りだした。解散直後には、テレビのいいCM枠は全部押さえた』との話は、民主党も敵に見習い、しっかりした広告代理店と組み、広報・選挙戦略を練り上げる必要があろう。
 ニュースや情報番組で、前原代表のコメントは10〜20秒しか取り上げられないが、杉村大蔵議員のことは、年金未納やスキャンダル発覚の後も、何事もなかったかのように何分も取り上げられる。
 臥薪嘗胆。

10月20日(木)
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