ID:6349
たむけん日記
by たむけん
[170243hit]

■内閣改造
 小泉首相が内閣改造を行った。私は民間人女性のサプライズがあるかと予想していたがはずれてしまいました。打診したものの断られてしまったのかもしれません。
 新閣僚の顔ぶれには、色々な切り口があると思いますが、例えば、大蔵省出身が3人(文部・公安・防衛)、通産省出身が3人(外務・官房長官・科技)で、官僚出身が17人中6人を占めています。私も「官僚出身なのに、なぜ自民党から出ないの」とよく言われますが、今50代60代の現職議員には、省庁である程度のところまで出世してから、自民党の大物のバックアップを受けて出馬、という定番コースで議員となった人が多いのです。そういう方々は、政策通ですが、官僚と対決することはせず、官僚と自民党政権の橋渡し役をやってきました。俗に「官僚支配政治」とも言われてきた体制に、一役も二役もかってきたのです。そういう意味でも「実務家」をそろえたのだと思いますが、「改革実現内閣」にはほど遠いと言わざるをえないでしょう。
 また、官僚出身ではない11人のうち5人(総務・国交・行革・財務・経産)は2世か3世。そして小泉首相と、官僚出身の2世(外務)を合わせれば、18人中7人が2世か3世です。
 小泉首相は「郵政民営化実現内閣」と銘打ち、次の首相を狙う平沼氏・古賀氏・高村氏らを「中2階」と揶揄して入閣させませんでした。郵政改革を軸に、派閥の領袖や中2階の人たちを「抵抗勢力」として、対決姿勢を鮮明にすることにより、支持率のアップを狙っているのだと思いますが、もはや多くの国民は、そのような自民党の内輪もめが茶番劇であることに気付いています。民主党は、党内は岡田代表のもとでしっかりと結束し、徹底的に政策論議で自民党と対決していきます。
 自民党の新幹事長には、武部氏が就任しましたが、武部氏と言えば、農林水産大臣だったときにBSE対策等のいくつかの問題で、危機管理能力を問われて大臣ポストを去った人。新聞に「山崎拓氏のかいらい」と言われても仕方がないかもしれません。小泉首相が、山崎拓氏以外に、参謀役となる議員仲間がいないことが改めて露呈されたと言えるでしょう。古賀潤一郎議員が辞職して、来年春に福岡2区の補欠選挙が行われますが、民主党は、魅力ある候補を立てて、総力をあげて闘わねばなりません。
 余談ですが、中山・文部科学大臣の奥様は、北朝鮮拉致問題対策の中山参与ですが、中山参与は数少ない大蔵省女性キャリアのOBで、省内カップルだったわけです。また、村上誠一郎・行革等担当大臣の妹が岡田克也代表の奥様であることは、私も初めて知りました。知り合いでもある岡田事務所の秘書に聞いてみたところ、岡田代表と村上大臣は大学の親しい同級生だったそうです。

09月27日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る