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とも蔵日記
by とも蔵
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■天井から‥‥
その夜、奥は先に（二階の）寝室へ‥‥
これはエロい話しではない。
オレもすぐに寝るつもりだったのだが、なんとなくリビングのホットカーペットに
横になっていた。
が、心地よいカーペットの暖かさが眠気をさそい、そこで眠ってしまった。
どれくらいたったのだろう？
突然のボタボタボタという音と冷たさにビックリして目が覚めた。
「うわっ！」
天井から水、というか液体がダラダラとオレの足に落ちていたのだ。
「なんじゃこりゃ！！！」
と同時に金縛り。
「あぁ、まただ」と思った。
金縛りはいつもの事なのだ。
動けない間にも、液体はダラダラ落ち床一面に広がる。
冷たい。
何とかしなければ。
が、おかしい。
二階には風呂もトイレも水道もない、花瓶もない。
なんで？
オレは急に恐ろしくなった。
こんなに強烈な金縛りはめずらしい。
それでも何とか冷静になろうと、この液体の正体を考えた。
導きだした答えは‥‥今考えると笑ってしまうのだが‥‥
これは奥のおねしょだ！！（笑）
早く金縛りをといて奥を起こさないと、とんでもない事になってしまう！！
ホントに笑ってしまうが、恐怖の中でオレは真剣にそう考えたのだった。
渾身の力をふりしぼり何とか動こうとするも、身体はピクリとも動かない。
大声を出そうとするも、かすれ声にもならない、ただ息をはく音だけだ。
が、かろうじて足の指先が動いた。
全意識を指先に集中し指先を動かす。
指先から足首、足首からひざ、そして足全体が動いた。
ここまできて、金縛りが解けガバッと身体が動いた。
気が付けば天井からの流れ落ちていた液体は跡形もなく消えていた。
さすがにこれは怖い。
逃げ出すようにリビングから二階にあがり、布団に飛び込んだのは言うまでもない。
ちなみに、奥はおねしょをしていませんでした。
それにしてもコレ、いったい何なのでしょうか？
教えて、エロい人。
11月08日(水)
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