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ダメダメ医学生の京風日記
by 伯耕
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■ありがとう、さようなら飛騨高山

もちろんビールの缶もけっこうに溜まっておりダメダメを実感。

指示通りに不燃物はまとめて玄関前に置き、

自分の荷物をまとめたところで布団をたたんで部屋の隅に置き、

2週間お世話になった看護師寮、通称ピンクハウスを後にしたのでした。




その後、荷物を持って再び病院へと戻り、

PHSや鍵を返却し、2週間分の宿泊費2,600円を病院にお支払いし、

研修医の先生方に病院入り口までわざわざ見送って頂きつつ、

2週間お世話になった高山S十字病院を後にしたのでありました。




病院を出たらガラガラと荷物を引っ張ってそのままJR高山駅へ。

駅前の酒屋で先生お勧めの日本酒「氷室・大吟醸生酒」を購入したら、

駅まで戻り、車内で食う用の駅弁を買ったら改札を抜けてホームへ。

すでに入線中の特急ワイドビューひだ34号・大阪行きに乗り込みます。




午後3時42分、特急はディーゼルエンジンをうならせて高山駅を発車。

瞬く間にスピードを上げて、車窓には高山の風景が流れ去っていきます。




ビルの間から時折見える高山S十字病院、




小学校の後ろに一瞬だけ見えたピンク色の看護師寮、




2週間の俺の生活圏内もあっという間に通り過ぎていきます。

気がつけば特急は高山の市街地を抜け、もう周囲は山の中。

楽しかった高山、いろいろな思い出を作った高山、

もう離れちゃったんだなあと思うとなかなか寂しいものです。。。

移動の疲れもあって、下呂から岐阜手前までひたすらに爆睡。。。




車内では2週間宿舎で勉強した感染症についてYear Noteで確認しつつ、

気がつけば列車は大垣を過ぎて関ヶ原越えに差し掛かるあたり。




列車は大垣駅を越えてどんどんと進んだと思ったら、




突如、本線と分かれて大きく右に入る路線へと分け入っていきます。。




・・・



・・・




これはこれは、





新垂井線だー。。。(←※初体験)





・・・




※ここからしばらく、非常にマニアックな内容となります。

 普通の方はご自由にお読み飛ばしください。  




いやいや、明るい時間帯に通過するのは実は初めての新垂井線。

大垣⇒関ヶ原の急勾配を迂回するために建設された大迂回線です。

蒸気機関車時代はこの勾配回避の迂回路線も意味があったのですが、

時代と共に技術も進歩して列車がハイパワー化した結果、

現在はほとんどの列車が迂回路線なくとも直接本線を登れるようになり、

迂回路線の意義がほとんど消滅してしまった不遇の路線。

といいつつ、現在でも下り特急や貨物列車などは

配線などの関係からこの路線を使っているとのこと。

詳しくは「Wikipedia・新垂井駅」(※別窓)をどうぞ。




ついにこの路線に入ったということで、探すのはそう、新垂井駅跡。

現在は廃止されているものの、この路線に唯一作られた駅であり、

昔読んだ西村京太郎のミステリー、「ミステリー列車が消えた」では

作品中の謎解きのキーワードとして登場する駅、

一度見てみたいと思っていたところだったわけです。




山岳地帯を走り、しばし進んだところで突如現れる雑草に覆われたホーム。




おお!これが噂に聞く新垂井駅ホームか。。。




いやぁ、もう大興奮ですよね!!!





・・・




・・・




なんで誰も反応しないんですか?(←※当然の帰結)




この列車の中で新垂井駅に反応していたのは何人いたのか気になりつつ、

とりあえずはこの目で新垂井駅を見ることができて満足しつつ、


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05月26日(金)
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