ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■8006,閑話小題 〜いまから考えると…

   * 良かったか悪かったか…
 20歳の頃、何かの授業で…<将来の展望を思いのまま書いて提出しなさい>
があった。田舎出の茫洋とした当時はノンポリの典型だった青年が、1〜2ヶ月
で、将来設計を書いて提出と言われても… それまでは、教養課程で文豪の小説を
むさぼり?読んでいたが、まずは将来展望として、その成果をまとめる時節と言う
ことかと、立ち向かってみようか…と挑戦することに。
まずは、強烈な実家を肯定するか、否定するかで在る。戦中、戦後の戦災の中で、
家族して何とか生抜いた常体験があった。そのプロセスで、兄二人が亡くなり、
兄、姉達は只管、日々を過ごすに汲々としていた。最後まで影響下にあったような。
そこに結婚。で、家内の大きな影響があった。 当然、私の実家への影響の強さに
対する非難がある。それが大事にならずに、乗越えてきた。 母、姉から見れば、
お嬢チャマの戯言でしかない。その辺りは、白紙の魂のなせる業がある。逞しい
のである。 姉4人の矢面に立つのが私めになり、長女の家内にしてみると、何を
小癪な、明治生まれを両親に持つ、小姑達よ…になる。しかし己は大正生まれ…!
表だっては争いはしない女な子の知恵を持っている。で…東西!東西になる!

・・・・・・
2020年02月25日(火)
読書日記 〜快活こそ悟り! −4
             <『老年を愉しむ10の発見』>
    ― 今回は、第7章のみ ―
  ♦  ☆ 7章 人生を豊かにする「つながり」
   * 家族という小さな物語
 親より、子供の方が、新しい生活環境では、慣れ親しんでいる。
これが、現代の切実な問題になっている。これが、親子だけでなく、祖父母も
加わってくるため、「一人の人生」が「大きな物語」へ、変わっていった。
クロマニョンが滅び、ホモ・サピエンスが生き残ったのは、祖父母、特に祖母
の存在が、それまでの経験を子孫に伝える役割を果たしたため。祖父母との、
「思いやり」と「落ち着き」に満ちた牧歌的生活が、子供の成長に決定的な
影響を及ぼす。世間に出る前に、家庭生活で、「生」の繋がりを通じて、他者と
供に暮らす知恵を学ぶ。自分に子供や、孫がいない時にどうすべきか?
その機会を自ら求めればよい。
1人の人生という小さな物語から、「大きな物語」と自ら求めていくべきである。
 ―
   * 「老いない心」を持つために『友情』が必要
 家族以外にも、人生を、あるいは少なくとも人生の一部を過ごす相手への
愛情が必要。どれほど評価してもしきれないのが、『友情』である。これには、
「望まない、求めない」距離感が必要となる。4人の姉を含めて8人兄姉の家族の
末っ子のため、互いに自然と身につくのが「距離感」。女子を中心にした職場で
これが最も役に立った。美形の女性は、常に、その間合いを置いておかないと、
心を開かない。コツは、心持ち開くこと。 褒めること。 気を抜かないこと。
年を重ねる度に、友人の数が減少し、逆に新たな友人をつくる機会がなくなる。
 男女の友情が成り立つか? 様々なケースがあるが、少し間合いをおいた
友情は、むしろ良好ではないか? 逆のケースが、私の場合、多く生じる。
「歌を忘れたカナリア」ではないが、「女の慎みを忘れた小母さん」。
互いの間合いも何もあったものではない。それも中年期の小母さんの群れ。 
大阪の小母ちゃんの生々しい「それ」。 間合いも、心遣いも、品位を捨てた、
あれら! まずは傍に寄らないがよい。若さが老いに支配された鬼婆化した姿。
世の中の中年以降の大部分が陥っているため、これ以上は止めておくが… 
 友情にも、その辺りにラインを引く必要がある。
 年齢を重ねるということは、「友であれ敵であれ、よく知っている顔に満ちた
世界は、いつか見知らぬ顔ばかりの砂漠のようなものに変わってしまう。
必要なのは、それら腐った葉っぱを落とすこと、木そのものの伐採」となる。
自分が世の中から去るのではなく「世の中の方が失われてしまう」という訳だ。

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02月25日(土)
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