ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384404hit]
■6962,ドキュメント 〜「モーガン・フリーマン 時空を超えて」
* 「この世界は仮想現実なのか?」
◉ 老い先短い時節に至り、圧倒的に多い過去を慈しむ時間に、これまでの行蔵を
見つめ直すことが多くなっている。昔、住んでいた住居の近くを通り思うことは、
往年の悩んだ心の傷や、腹を抱て笑ったのは何だったか?などを考えると、当時、
自らを包み込んでいた世界は、仮想現実でしかなかった?と思うと不思議な感覚
になる。 あと5年〜10年があるかなしかの先からすれば、これまた夢幻…
…だったら、同じ一日を面白可笑しく生きた方が良いが、そこに残るのは虚しさ。
何ごとも夢幻、共同幻想でしかないのは他者を凝視すれば、容易に理解できる。
◉ 300本のブルーレイの録画に『モーガン・フリーマン 時空を超えて』があった。
人生74年を振返ればアッという瞬時でしかない。 世界の片隅で、ほんの僅かな
ことしか知り得ない。その小さな経験、知識で膨大な宇宙と、世界を垣間見て、
それが全世界と信じて疑わない。それは仮装現実でしかない。その小さな知識・
常識が分厚く自らを覆い新鮮な感受性を歪ませる。 一々、小難しく考えること
なく、大方の人は、何も気づかず人生を終える。
〜番組紹介〜
≪ 俳優モーガン・フリーマンが案内人となり、空間、時間、生命など宇宙の
秘密に迫るシリーズ。今回は、生命には何か究極の目的が存在するのかを
さまざまな角度から探る。
私たちが今ここに存在することに理由はあるのだろうか。
生きる意味は何なのか。 ある進化生物学者は、数十年におよぶ実験を実施。
生きることの意味を進化の観点から説明する。生命の本質はアルゴリズムだと
主張する物理学者も登場。多種多様な進化は、周囲の情報をより効率的に収集
するためだと考えている。生命が存在する理由、そしてその究極の目的を、
さまざまな科学的アプローチで探っていく。≫
〜あるビュアーの書込みが解りやすい。
≪ …印象に残った個所といえば…
◉ 「映画「マトリックス」のように、この世界は仮想現実かもしれない」
「もしすべてがプログラミングされているとしたら?
さまざまな科学者が展開する、奇抜な理論を紹介する」
「アメリカのある哲学者は、我々は子孫のコンピューターの中で
生きているという可能性を指摘している」
「あるコンピューター科学者は、わずか10行程度のコンピューターコードで、
全宇宙を動かすことが可能だと主張する」
「この世界がコンピューター上のシミュレーションではないかと考える
理論物理学者もいる」
「この世界は仮想現実なのか、あらゆる側面からその可能性を探る」
と紹介されている。
―
◉ 宇宙の始まりや未来を考えた時に、人生で苦しみを味わったときに、
おそらく誰もが一度は考えたであろう事。「自分がいるこの世界は作られた
空想の産物で、この世界の外側にそれを作り出した存在があるのではないか」
「そう考えれば世の中で起きる不思議な現象も理不尽な世界も納得ができる」と。
でも現実は無情にも現実で眠りから覚めると前の日の続きから始まる。
過去に起こった事実は変わらない。でも、もしそれが作られた仮想現実だとしたら、
それはそれで恐ろしいように思える。人生は悲しく辛い事ばかりではない。
「楽しかった思い出」や「面白いと感じ夢中になった事」もプログラムだった
では、それはそれで悲しい。 昔、何かのテレビ番組で見たことが思い起こされる。
それは将来、温暖化などで人間が地球に住めなくなる事態が目前に迫ったとき
「人間の意識をネットやコンピューターに移植する」というもの。
実体は無くて、そこにあるのは電気信号とそれを伝えるための機械だけ。
機械の中で電気信号と化した意識が思いめぐらし何かを感じる世界。
ただ、番組の予告を見ると そんな奇想天外な事を本気で考えている科学者が
いるように思える。
―
紹介文の一つに『我々は子孫のコンピューターの中で生きている』とある…
このキーワードからは以前のテーマ「宇宙は永遠に続くのか」の中で語られた
[5]続きを読む
04月06日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る