ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6780,閑話小題 〜そんなまでして生きたいか ー3
 どんなに達観している人も、いざ!自分に直面すると… 
「拷問は、むしろ苦しみを紛らわせてくれる」というから。
< 十分たったら、いや、三十秒たったら、いまにも魂が肉体から脱けだして、
もう二度と人間ではなくなるんだということを、確実に知る気持ちのなかにある>
 成るほど、最後の30分の苦痛がキツイというが、それは、逆に、心の苦痛を
癒してくれている? 一人称の、この私しか経験できない恐怖と苦痛、苦悩に
対峙して消えていく。この極めの中に、それまでの人生が集約されるのでは!
以下の内容を直視しなくては… 一人称のそれは、絶対孤独だもの。

  〜その辺りをネット検索から… 
≪ <思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら、刑の執行直前に恩赦に
 よりシベリア流刑に処せられた著者の、4年にわたる貴重な体験と見聞の記録。
地獄さながらの獄内生活、悽惨目を覆う笞刑、野獣的状態に陥った犯罪者の心理>
<彼が二十八才の時、ある政治事件で逮捕され裁判にかけられて死刑判決を
 受けました(ぺトラシェフスキー会事件 一八四九年)。刑場に出た彼は、
銃殺刑直前に皇帝の恩赦が出て処刑を免れましたが、三十秒後の確実な死と直面
した時の体験を小説『白痴』の中で次のように書いています…(引用)>
   ★☆★
◉ 「…まあ、ひとつ考えてみてください。たとえば、拷問ですがね。この場合
は、その苦しみも傷も、すべて肉体的なものです。ですからそれはかえって心の
苦しみをまぎらしてくれるんです。ですから、死んでしまうまで、ただその傷
のためにだけ苦しむわけです。でも、いちばん強い痛みというものは、きっと、
傷なんかのなかにあるのではなくて、あと一時間たったら、十分たったら、
いや、三十秒たったら、いまにも魂が肉体から脱けだして、もう二度と人間では
なくなるんだということを、確実に知る気持ちのなかにあるんですよ。
肝心なことはこの『確実に』という点ですよ。…
 
◉ …いいですか、頭をこうやって刀の下において、その刀が頭の上へするすると
 すべってくる音を耳にする四分の一秒こそ、何にもまして恐ろしいんですよ。…
…殺人の罪で人を殺すこと(死刑)は、当の犯罪よりも比べものにならないくらい
大きな刑罰です。判決文を読みあげて人を殺すことは、強盗の人殺しなんかと
比べものにならぬくらい恐ろしいことですからね。

◉ 夜の森などで強盗に切り殺される人は、最後の瞬間まで、かならず救いの希望
 をもっているものなんです。もう喉を切られていながら、当人はまだ生きる
希望をもっていて、逃げたり、助けを求めたりする例はいくらでもあるんです。
ところが、死刑では、それがあれば十倍も楽に死ねるこの最後の希望を、確実に
奪い去っているんですからねえ。そこには判決というものがあって、もう絶対に
のがれられないというところに、むごたらしい苦しみのすべてがあるんです。
いや、この世にこの苦しみよりもひどい苦しみはありませんよ。 ≫

 ――
▼ 考えてみたら、私たちは須らく「死刑囚そのもの」。犯罪と言えば、
 生きてきたこと。特に無知と無能が、それを拡大させている。だから、
確実にある目先の「いま、ここ、私」が、気に入った触媒を探し、事として
味わうしかない。それが充実!ということ。50歳代に、これを徹したから
還暦以降、何かえの知れない解放感があった。会社清算も、肩に羽根が生えて、
飛んでいるような感覚があった。 『寝たきりでも、何でもいいから、生きて
いたい。』 拷問が如くであっても、そんなまでして生きたい!のが、本音か。
ということは、このテーマが甘い! ということ。 露わに生きるしかないと
しても。逆に、そう簡単に死なせてくれないのが現代医療。
 73歳と8ヶ月の実感、
『こんなに面白い娑婆、何でまた、生き急いでいる?』… 
『楽しいものは楽しまないと。何せ先は少ないし、元に戻れない!』

  〜成るほど、煉獄の心的現実は、こういう処ですか。

・・・・・・
3847, 創造的破壊
2011年10月07日(金)

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