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堀井On-Line
by horii86
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■6561,閑話小題 〜映画評 『グリーンブック』
* 何とも味わい深い物語
天才黒人ジャズピアニストと白人運転手の交流を描いたものだが、後味の良い、
爽快感が残っている。アメリカ社会の最下層?の黒人と、少し上のイタリヤ系
白人のコンビが、アメリカ南部で織りなす騒動を黄色人種の東洋系の私が見て
いるという現実を踏まえてみると、尚のこと興味をそそられた。下位層?ほど、
自分より下位に対して露骨な差別をする経験は、会社整理のプロセスから、
このかた味わってみた。 そこに垣間見たのは『無知』と『卑しさ』の問題。
世界は、資本主義社会という厳然たる現実。グローバル化、情報化で、国家、
民族間の垣根が低くなるほど、共通の価値は情報と資金の質と量で判断される。
ここで、白人が黒人に「黒ナス」と…
≪ :解説:
人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニスト
と、イタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話
をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨーク
の高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、
何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、
無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズ
ピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。 黒人差別が色濃い
南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行
ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。
出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を
築いていく。 ≫
アカデミーショーにノミネートされた私の評価が、
『ボヘミアン・ラプソディ』95点。
『アリー/ スター誕生』90点。
『万引き家族』90点。
これに対して、昨日みた『グリーンブック』は90点。
・圧巻は、ホテルの演奏会の前に、レストランで入店拒否をされ、怒りのまま、
演奏を拒否して、場末のビヤホールに行く。そこで感情を叩きつけたピアノ演奏
が会場を盛り上げる。ピアニストは、イタリヤ移民の運転手2人で、アメリカ
南部の人種差別を経験したいため、敢えて『グリーンブック』のホテルを選んだ。
・物語の中では8週間ぶっ続けでツアーを回るという設定になっていたが、
実際は1年半も一緒に旅をして回ったという。ストーリーの後半でトニー・リップ
は警察から差別的なことを言われて腹を立てて殴りかかるシーンがあるが、実際、
彼は警察に暴行してドンと供に逮捕されている。そこで、ドン・シャーリーが
ロバート・ケネディーに電話をかけたのも事実。奇しくもドン・シャーリーが
ロバート・ケネディーに電話をした数日後に当時大統領だった兄のジョン・F・
ケネディーが暗殺されているが、ドン・シャーリーは葬儀に出席するほどケネディ
ー家とは親密な関係にあった。あの時代がかった、赤ら顔の人種差別主義者の
トランプに対する警告ともとれる受賞作品。その意味では然るべき選定といえる!
・・・・・・
6197,閑話小題 〜氷の謎 −6 『クラウド時代の思考術』
2018年03月02日(金)
『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
* 北極海の氷の謎
ここで、著者はイェール大学教授カハンの「北極海の氷の謎」について語る。
【〔気象学者たちは、人類が引き起こした地球温暖化の結果、もし北極海の氷が
溶けだしたら、地球上の海水面が上昇すると信じている ――○か×か ?〕
冷蔵庫に行って、角氷をコップに入れて、コップの水位をテープで印を
つけて下さい。そこで発見するのは、水位が全く変わらないこと。】
それが地球上の海面も同じことが言えるということ。成るほどと思いつつ、
ネット検索で調べると、何と、著者の説を全面否定する面白い記述があった。
≪ 地球上の氷の89.66%は、南極大陸に有ります。北極海の氷や極周辺の
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03月02日(土)
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