ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384382hit]
■6488,閑話小題 〜他に宇宙が10の500乗も…
* 〔我々とは別の宇宙は本当にある?〕
「人間原理」「多宇宙論」とかを最近、たびたび目にする。
この宇宙以外に、宇宙が存在しており、それも10の500乗個もあって、
この宇宙に、微細のダークマターを送り込んでいる。宇宙が拡大を続けて
いるのに、その先のエネルギーが薄れてない観測から、以下の論。
【 …ある最新の研究では、ブラックホールの中心にはワームホールがあり、
これが裏口として機能していると論じられている。ワームホールとは時空が
歪んで作り出される近道のことだ。例えば、折り紙に鉛筆で2点の点を描いて、
その間の距離を宇宙の距離に見立てたとしよう。このとき折り紙を折れば、
点の距離を近づけることができる。ワームホールもこれと同じようなものだ。】
ここで、それを理解できる人間が存在するが故に、その人間の理解に合わせた、
「人間原理」とかいう宇宙論の理屈が生じてくる。こうなると、宗教の領域?。
〜ネット検索で、「多宇宙論」と、検索すると… 〜
――
〔我々と別の宇宙は本当にある〕
物理学の最新理論宇宙論研究者の野村泰紀教授に聞く
私たちが見ているこの宇宙以外にも無数の宇宙が存在し、今も次々と生まれている。
宇宙は単一のユニバースではなく、多数の宇宙が存在する「マルチバース」だ──。
一見SFのようだが、多くの理論物理学者たちが真剣に考え、研究している理論だ。
最近マルチバースについての新たな見方を提唱した米カリフォルニア大バークレー校
の野村泰紀教授に、この理論について聞いた。
──
・〔マルチバースの理論はどのようにして出てきたのですか。〕
「最大のきっかけは宇宙の真空エネルギーの問題。真空エネルギーというのは
宇宙が最も安定したときのエネルギーで、宇宙の性質を決める重要な値だが、
宇宙観測によって計測した値が理論からの予測値より120桁以上も小さかった。
あまりに小さいので、物理学者たちは恐らく本当はゼロなのだろうと思って、
それを実現する仕組みを懸命に探したが、見つからなかった」
「1987年にノーベル賞受賞者のワインバーグが、まったく異なる解決策を提唱。
まず、真空エネルギーがもし今より数桁大きければ宇宙には星も銀河も生まれず、
空っぽだったことを計算で示した。さらに、真空エネルギーが異なる宇宙が膨大
にあるとの説を唱えた。膨大な数の宇宙があれば、中には真空エネルギーが
理論値より120桁小さい宇宙もあるだろう。そして宇宙を観測し真空エネルギー
を突き止める人間が存在し得るのは、そんな宇宙だけなのだ。これを『人間原理』
と呼び、この宇宙の真空エネルギーが極めて小さい理由を説明できる」
──
・〔人間原理以外にマルチバースを示唆するものはありますか。〕
「いくつかある。重力理論と量子力学の統合を目指す超弦理論の方程式を解くと、
‘10の500乗’個ともいわれる大量の解が出てくる。これは実現しうる宇宙の種類
が山ほどあって一つに決められないことを意味しており、当初は超弦理論の欠点
だと思われていたが、最近、マルチバースとうまく整合するとの見方が出てきた」
「また、異なる宇宙がどのように生まれるかは、インフレーションの理論によって
示されている。インフレーションとはこの宇宙の誕生直後に起きた加速膨張のこと
だけをいうのではなく、この宇宙を含む空間全体で起きており、今も続いている。
加速膨張する宇宙が別宇宙に相転移すると、沸騰する湯の中に気泡が生じるように、
もとの宇宙の中に新たな宇宙の泡ができる。これは量子力学による確率的な
プロセスなので、宇宙どうしが量子的な『重ね合わせ』になる」
──
・〔宇宙がたくさんあるというのは想像しにくいですが。〕
「近年の研究の発展で、マルチバースがどんなものか具体的に明らかになり
つつある。人間はこれまで、科学を通じて自分が思っていたより小さい存在で
あることを学んできた。
:唯一の大地だと思っていたものが太陽系にいくつもある惑星の一つの表面と知り、
:その太陽系も銀河にたくさんある惑星系の一つだと知り、
[5]続きを読む
12月18日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る