ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6453,閑話小題 〜「公正世界仮説」という認知傾向!
* 言われてみれば、そのとおり!
人間には「公正世界仮説」という認知傾向があるというネットサーフィンで、
知った仮説だが、御隠居になった現在、この仮説そのままを前提に生きてきた
自分の愚かさを自問自答させられる内容である。世の中は、決して
『自由、平等、博愛』ではない。不自由で、不公平で、憎しみが満ちている。
間違いなく、<3,30,67%法則>の社会層で出来ている。その層の中でも、
さらに層が分けられている。都会の孤独とは、それが圧縮して露呈された中で、
ポツンと置かれるため、世の無常を敏感に感じ取る嫌世観が重なる。
その前提が、この「公正世界仮説」がある。それが、あるから恨み、妬みが
発生する。それが露呈しているのが、インド社会であり、中国共産社会の実態。
こういう視点も、この仮説が言わしめている。 〜先ずは、その内容から〜
――
≪ 公正世界仮説とは「世の中は公平にできている」と考えたがる人々の傾向
(バイアス)のことで、社会心理学の分野でメルビン・ラーナーが最初に言及
したとされている。<一般に人間は「世界が予測可能、理解可能であり、
したがって自分の力でコントロールできると考えたがる」と…。>
つまり人は「世界が公平で、コントロール可能で予測可能であって欲しい」
という願望のようなものを持っている事を意味します。
予測可能な世界観は、ルールに従った者は利益を得られ、悪は罰せられるような
世界観。多くの人は「良い行いをすれば報われ、悪い行いをすれば罰が当たる」
と思い込んでいます。私たちも子供の頃からそう教育されてきます。しかし、
この世界の捉え方は時として認知のゆがみをもたらすと…。
私たちは成功者や富や権力を手にした人を見るだけで、
「その人はその富を享受するのにふさわしい行動を何かしたのだ」と考える。
その人があまり社会的に認められないやり方で成功したとしても、無条件に
何かしら人として優れ、尊敬に似た感情を抱いてしまいます。
逆に、不遇な境遇に置かれている人に対しては「ああいう目にあっているから
には何か原因があるはずだ」と推論してしまいます。これは被害者批判、過度な
自己責任論につながり、例えば夜に出歩いて襲われた女性に対して、
「夜中に出歩く女性のほうが悪い」などと、本来攻めるべき加害者では無く
被害者のほうに批判が向いてしまいます。
高身長のイケメンや美女は周囲から仕事が出来るように思われやすい傾向も、
良い特徴を持った人は他の部分でも能力があるというハロー効果のような
認知傾向を私たちは抱いています。
「世界は公正で、何らかのルールで回っている」と認知したい傾向は、人がより
良く生きていくのに必要だと言えます。真面目にコツコツ生きている人は、法律
に隠れて悪いことした人に天罰が当たることを期待しますし、悪人が罰を受ける
こと無くのさばる世界など認めたくないでしょう。
努力や良いことをした分だけ報酬や報いを期待してしまったり、何か悪いことを
した人には罰が当たるに違いない、と思い込むのはごく自然なことだと言えます。≫
―
▼ トランプ大統領をみて、誰も「公正世界仮説」を信じないが、アメリカの
67%の殆どが、アメリカンドリームを信じ、この仮説の上で生きているという。
悪いのは、あくまで、やり方が悪い、チャンスに恵まれないからと…
会社整理で、面白かったのは、「失敗した全責任は、御前にある!」という見方。
全責任などあろう訳がない。たまたま、歴史的断層のバブル崩壊、9・11、中越地震、
中越沖地震、リーマンショック、3・11地震に出会ってしまった。万一の対処は、
事業設計に組込んでいたため、骨折?で済んだ… が、そこで見えたのが、この
「公正世界仮説」。それを前提に、それまで私も生きてきた。そして、それを機会に、
この論を信じて生きている世界(社会)の実態。 成るほど、社会は、これで成立
しているのである。 何を今さらだが… アメリカの属国の日本。 頑張ってね…
・・・・・・
5721,閑話小題 〜アメリカ大統領選挙 〜B
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11月13日(火)
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