ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4525, 生きる悪知恵 ー4
「生きる悪知恵 ー正しくないけど役に立つ60のヒント」西原 理恵子 (著)
歯車の一つとしてのサラリーマンが、自分で商売をしてみたい気持ちも分からないでない。私が、ここで度々取り上げる
飼い犬、野良犬、狼、の例えがある。飼い犬がサラリーマン、野良犬は商売人、狼は一つの判断ミスで餓え死ぬ作家・芸術家
・政治家・創業実業家あたり。 その最もひ弱な飼い犬が、「定年間近に僅かな退職金元手で何か商売」というストーリーに、
無理がある。それも小さいながらも創業など、土台無理。 野良犬にも野生剥き出しで、餌をあさる逞しさが必要だが、
とっくの昔に去勢されている自分が見えてない。そして出来もしない夢に憧れている。 それが、「あっぶね〜」のである。
《 * 夫が脱サラして田舎暮らしをしたいと言い出した
Q: 夫が脱サラして田舎暮らしをしたいと言い出した。早期退職の退職金元手に田舎でそば屋をやりたいと言うんです。
そば打ちは趣味でやっていて、確かにおいしいことはおいしいのですが、商売の経験もなく成切すとは思えません。
A: あっぷねー。 商売は雪山と一緒なんで、うりかり一緒に登ったら夫婦で遭難しまうで〜
だいたい「田舎でそば屋」って、水商売上がりの女が「お花屋さんやりたい」って言うようなもんで、あまりにも夢見すぎ。
田舎ってどのへんを考えてるのかわからないけど、田舎ってそんなに客来ないよ。人いないから。こういうパターン、今すごく
多いみたいだけどね。ダンナは会社の人間関係に疲れて「田舎で暮らしたい」、奥さんは「デパートのあるとこじゃないと嫌」
っていうんで定年退職後にケンカになちゃうっていう。これ、半々にすればいいと思うんだ。 都会に小さなアパート借りて、
奥さんはそこで暮らして、たまにダンナさんのいる田舎に会いに行くとか。だって今までダンナが生活支えていたわけでしょ。
だったら、奥さんも今から働けばいいじゃない。老舗のそば屋で働いてノウハウを盗めば一石こ鳥(笑)。 ・・・
とにかく上手くいっている人と、いってない人の話を聞けばより。そうすれば、旦那さんも勘違いに気づくかもしれないし。
でも、このダンナさんも今まで頑張ってきたんだから、一度失敗させてあげてもいいんじゃない? やらずに後悔するより、
やって後悔したほうが絶対いいし、あんまりお金をかけずに小さく失敗してみるといい。 退職金を突っ込んで田舎に家を
買うんじゃなくて、古い民家をちっと改造したようなお店とかあるじゃない。あんまり田舎じゃなくて埼玉ぐらいにしておくとか。
それだったら、失敗しても取り返しがつくって、失敗すると決めつけちゃってますけど、だいたい失敗しますから。 》
▼ こういう質問自体が愚問そのもの。サラリーマンに成りきった人が、創業、それも田舎でそば屋など、何年も蕎麦屋を
続けきた主人に失礼である。彼らでさえ、大方が冷凍やインスタント麺の普及で危機の瀬戸際。趣味と職業は全くの別問題。
20年前に、近くのバイパス沿いに趣味がこうじて蕎麦屋を出した人がいた。そこの主人が、蕎麦の奥行の深さを滔々と講じたが、
そこまで好きでない私は、ポケッとして聞くしかない。そして1〜2年後に、その店は閉店していた。凝った店構えだったが!
本当のソバ通など少数派で、金にはならない。早く言えば、月末の材料と電気光熱費を支払うために働いているようなもの。
それが殆ど。厨房と、店内の一つ壁とカウンターの内外では異次元の世界。 これは創業者と、二代、三代目にも言える。
本能剥き出しを必要とする創業者を狼とすれば、中途半端な二代目、三代目は野良犬、いや宅上犬。宅上犬ほど、野良犬や、
狼を笑い見下す。 家を出て、ゴミ漁りや、荒地で野生生物の捕獲の経験がないためである。
・・・・・・
4150, 5年前に、現在の状況を予測できたか?
2012年08月06日(月)
今から5年前といえば、2007年8月である。それから13ヶ月と10日後にリーマンショックが生じた。
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08月06日(火)
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