ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[393844hit]
■4402, 自分の世界の自覚 ー世界内存在
* 象の皮膚の皺につく寄生虫 「知的余生の方法」渡部昇一
10年位前に、何か哲学書の中で、象の皺を全世界、そこにつく寄生虫を人に喩えた「世界内存在」の説を知った。
寄生虫は、全体の象の姿を知ることが出来ない。だから旅行や小説などで時空を超えて象の皺から出てみないと・・
この随想日記でも度々、世間とかいう枠組の批判に、この喩えを使ってきた。 ーその出所が、ここに詳しくあった。
≪ 象の皮膚の皺につく寄生虫は、自分がくっついているその皺だけが自分の全世界で、象がどのような形をしている
動物かも知らないーというようなことを言ったのは仏の哲学者ルコン・デュ・ニュイユイ。このように虫の立場から
見る世界とか、鳥の立場から見る世界とか、人間以外の動物の目から見る世界という「視点の転換」を教えたのは
J・J・ユクスキュルというドイツの動物学者である。哲学史でどう取り扱われているかは詳しくは知らないが、
人間の思考法を大転換させる業績だと思う。・・・(略)
ここから類推すると「人間は世界内存在である」という場合の「世界」は、人間の五官が認知できる世界ということになる。
縦、横、深さの他に時間を入れてもせいぜい四次元の世界である。五次元や六次元の世界がどのようなものであるかは想像も
つかない。音も光も人間が五官で羅できる周波数の範囲は限られている。それは象の皮膚の皺の中の寄生虫には星が存在せず、
梅の香りが存在しないようなものでないか。人間は五官の世界内に閉じ込められている。これから逃れる方法がない。
この状況を「人間の世界内脱出不可能性」というらしい。・・・(略)
人間は、象の皮膚の皺の中に住む寄生虫とは違う。人間は自分が五官の世界内に存在していることを知りながら、
そこから脱出しようという努力をしたり、脱出することを祈ったりするからである。そしてそれに成功している人もあると
主張する人もいる。それがオカルトである。オカルトとは、つまり五官と時間の囲い込みを超越しているという意味である。
どの宗教の神様も人間の世界内に閉じ込められてはいない存在だ。だから有難いのである。
神様とはいかないまでも、超能力があるという人もある。ある宗教家には私の前世がわかるという。私の霊魂は在原業平と
ベンジャミン・フランクリンのそれだったという。二人とも私が好きな人であり尊敬する人でもあるから悪い気はしないので、
それを信ずるわけでないが、有難く承っている。こういう認識の仕方は、人間の世界内存在の状況を完全に超越している
普通の人間は、解剖学的制限の下にある。これが哲学的に言えば「世界内存在」の実体である。だから解剖学者はオカルトの
世界を認めない人が多い。人間はいくら解剖をし、すぐれた顕微鏡や検査法を用いても、その存在は認めらないからだ。≫
▼ カントが同じようなことをいっていた。人は5感の範囲でしか、経験の範囲内でしか認識できない。認識できた範囲を、
対象に貼り付けているだけ。「知っている範囲しか、知り得ない!」当たり前のことだが。これが自覚できないのが問題。
カナダのロッキー、テーブルマウンテン、ケニアの大草原、カラコルムハイウェーなどなど、どれもこれも、
想像を遥かに超えた世界であった。問題は、帰国し日常に帰った時、象の皺の世界が逆照射し見え、元に戻れないこと。
・・・・・・
4028, シングルイン、31年間の総括 ー8
2012年04月05日(木)
* 3・4の法則
あるコンサルタントの先生から教わった「へ」の字の「3・4の法則」がある。
「上手くいった新店でも、そのままだと3年上りで、下り4年になる。4年目から右上がりを続けるためには、二年から
新たなへの字=革新をつくり続けないと4年目から下りに入り7年で死に体になる。 この法則からすると、ホテルの場合は
長期物件もあり12年上りで、下り18年とみると、確かに、その通り。 事業とは時流の先取りを事業化をしてバブリ、
最盛期から空気の抜けたように萎んでいくのが自然の姿。 新潟駅前シリーズの事業も創業10年目にソ連・東欧の崩壊と、
[5]続きを読む
04月05日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る